2015 Fiscal Year Annual Research Report
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24792541
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| Research Institution | Niigata University |
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Principal Investigator |
清水 詩子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (10401762)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 高齢血液透析患者 / 健康関連QOL |
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| Outline of Annual Research Achievements |
1件目の目的は、健康関連QOL尺度であるEuroQol 5 Dimensions 5 Level (EQ-5D-5L)を用い、高齢血液透析患者のQOLの評価を行うとともに、QOLに影響を与える生活要因を明かにすることである。18施設で外来血液透析中の65歳以上かつ透析歴5年以上の患者1,251名を対象に自記式の質問紙を配布、有効回答率は59.1%、男性462名(62.5%)、女性277名(37.5%)、平均年齢は72.9 ± 6.5であった。EQ-5D-5Lの平均値は0.738± 0.207であった。EQ-5D-5L visual analogue scale (regression coefficient 0.245, P < 0.001) 、Barthel index (0.237, P < 0.001)、Hospital Anxiety and Depression Scale (HADS)-A(-0.249, P < 0.001)、歩行能力の低下(-0.218, P < 0.001)、透析歴(-0.190, P < 0.001)、年齢 (-0.165, P < 0.001)、HADS-depression(-0.130, P = 0.001) はEQ-5D-5Lに影響を及ぼしていた。高齢血液透析患者のEQ-5D-5Lの低下を防ぐために、うつの早期発見と歩行能力の維持の必要性が示唆された。
2件目の目的は、介護保険サービスの利用に影響を与える因子を明らかにするとともに、通院サービス費用を試算することである。対象は、2009年3月末の新潟市の要介護認定者のうち、65歳以上の血液透析患者234名のデータであった。要介護認定を受けた高齢血液透析患者では、非透析患者と比較して、施設サービス(OR 0.6, P < 0.01)と短期入所(OR 0.3, P < 0.001)の利用は有意に低く、設備・備品の貸与(OR 1.7, P < 0.001)の利用は有意に高かった。血液透析患者1人あたりの通院支援サービスの年間費用は、要介護認定を受けた血液透析患者へのサービスでは565,755円、要介護4および5の血液透析患者を入院透析とした場合では462,194円と試算された。高齢血液透析患者のADLに合わせた通院サービスの整備の必要性が示唆された。
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