2014 Fiscal Year Research-status Report
統合失調症患者を介護している親の介護負担感軽減のための看護支援プログラムの構築
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24792542
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
川口 めぐみ 福井大学, 医学部, 講師 (40554556)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 統合失調症患者 / 親 / 介護負担感 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、退院1年未満の統合失調症患者を介護している親への質問紙調査から、親の介護負担感には親の対処行動の「あきらめ」「回避」、患者の社会生活技能が関連しているとの結果が得られた。この結果は、5月に京都で開催された35th International Association for Human Caring Conferenceで報告した。 また、質問紙調査の結果を踏まえて、精神科専門看護師、臨床心理士、精神科病棟で勤務している看護師を交えて親の介護負担感軽減のための看護支援プログラムの内容について、検討した。 現在は、検討結果から、親への心理教育および対処行動向上のためのSSTなど既存のプログラムも含め、統合失調症患者を介護している親の介護負担軽減のための看護支援プログラム(案)を作成し、プログラム実施に向けて実施施設との調整を図っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
質問紙調査の結果から、親の介護負担感に関連する要因を明らかにした。その後、当初の研究計画の通り、精神科専門看護師、臨床心理士を交えて、親の介護負担感を軽減するための支援プログラムの内容を検討し、現在はプログラム評価のための統合失調症患者を介護している親への質問紙調査実施に向けて施設と調整を重ねている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究最終年度である、来年度は、検討した親の介護負担感軽減のための看護支援プログラム(案)を統合失調症患者を介護している親へ実施し、プログラムの評価および修正を行う予定である。
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Causes of Carryover |
現在は、おおむね当初の計画通り、検討した看護支援プログラム(案)の実施に向けて施設と調整をしている。 研究計画当初では、プログラム評価のための、統合失調症患者を介護している親への質問紙調査について、実施施設との調整や倫理審査委員会の承認が終了している予定であった。しかし、倫理指針の変更があり現在倫理審査委員会への提出書類の準備および施設との調整を現在も行っている。そのため、質問紙調査のために必要な文具や印刷費等の経費が次年度使用額として発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度は、今年度に作成した看護支援プログラム(案)のプログラム評価のため、統合失調症患者を介護している親へ介護負担感軽減のための看護支援プログラム(案)を実施し、質問紙により介護負担感を調査する。
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