2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24792561
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
明時 由理子 佐賀大学, 医学部, 助教 (50612074)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | TKA / Osteoarthritis / Physical function / Activity / Pain / 身体活動量 / 微少運動 |
Research Abstract |
今年度は人工膝関節置換術(Total Knee Arthroplasty: TKA)後1年以上経過した患者の在宅での生活状況の実態を調査することを目的に面接調査を行い,結果をもとに質問調査票を作成した.調査対象者は,平成22年4月~23年5月にTKAを受けて1年経過した患者4名,2年経過した患者6名で,年齢は68‐82歳,男性2名,女性8名であった.面接では,仕事・家事・余暇活動等を含む生活状況,日常生活の中での制限や困難な動作,手術前と比べて改善したこと等の満足感,現在の膝関節の症状について調査を行った.膝関節の痛みや屈曲制限により,床からの立ち上がりや階段の昇り降りで困難さがあり,生活様式の変更や生活上の対処など工夫をしていることが明らかとなった.また,外出,付き合い・交流,運動など,術前と比べて改善したことが患者の満足感に繋がっていた.面接調査をもとに質問調査表を作成し,TKA術後2年経過した患者5名を対象としてプレ調査を行った.TKA術後の身体機能・痛みについては疾患特異的QOL尺度:Oxford Knee Score(OKS)に含まれるため,既存の尺度を使用した.また,一般的なQOLの評価についても,包括的QOL尺度:The short-Form8(SF-8),Euro Qol 5 Dimension (EQ5D)を用いて評価した.平成25年度は,質問調査票による主観的評価と合わせて客観的評価を行い,高齢者のゆっくりとした歩行や動作を考慮した生活活動量の評価について検討を進める予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の計画通り,面接調査を行い,面接調査をもとに質問調査票を作成した.研究者所属の倫理審査委員会での承認を得て,プレ調査を実施し,本調査に向けて準備を行っている.
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度の目的は,TKA術後患者の生活活動量を調査し,主観的評価指標・客観的評価指標により生活活動量を評価することである.調査対象者は在宅で生活しているTKA術後2年経過した65歳以上の患者50名で,質問調査票による主観的評価と合わせて,活動量計を用いた客観的評価を行う.客観的評価による検証では,高齢者のゆっくりとした歩行や動作,座位での作業や移動の少ない立位での活動等,微少運動を加味した生活活動量の評価が必要であり,検討を進める予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
消耗品費(郵送料) 60000円 (通信費) 30000円 (関連文献,文具) 17727円 国内旅費(成果発表) 80000円 謝金(研究補助 20日間) 114000円
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Research Products
(2 results)