2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24792561
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
明時 由理子 佐賀大学, 医学部, 助教 (50612074)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 人工膝関節全置換術 / 身体活動量 / Quality of life / 在宅での生活 |
Outline of Annual Research Achievements |
65歳以上の人工膝関節全置換術(以下,TKA)患者の手術前後の活動レベルを総合的に評価することを目的とし,身体活動量,在宅での生活状況,QOLを調査した.さらに,TKA術後24ヶ月と地域高齢者の身体活動量を比較した. TKA患者27名の平均年齢は73.6±6.3歳で,一日の平均歩数と平均身体活動量は,術前より術後6ヶ月・24ヶ月で有意に増加した(P<0.001).QOLについて,The short-Form8(SF-8),Oxford Knee Score(OKS)総点は,術前と比較し術後6ヶ月・24ヶ月で改善した. 年齢・性別をマッチングさせた地域高齢者との身体活動量の比較では,一日の平均歩数はTKA患者群5133歩,地域高齢者群5948歩で,平均身体活動量はTKA患者群16.8 METs-h/week, 地域高齢者群21.1 METs-h/weekでいずれも有意差はなかった.3METs以上の身体活動量についても,TKA患者群6.9 METs-h /week, 地域高齢者群8.1 METs-h/weekで,有意な差はなかった.TKA術後24ヶ月の身体活動量は,厚生労働省が推奨する高齢者の身体活動基準値(10METs-h/week以上)を超えており,約8割の患者は基準値に達していた. 以上のことから,TKA術後24ヶ月において,地域高齢者とほとんど差がない程度まで身体活動量が増加し,QOLが改善していることが示された.
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Research Products
(3 results)