2015 Fiscal Year Annual Research Report
5歳児健診実施地の発達障害児の早期支援・支援継続への保健師の援助方法の実証的研究
Project/Area Number |
24792573
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
子吉 知恵美 石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (50363784)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 発達障害児 / 早期支援 / 支援継続 / 保健師 / 5歳児健診 |
Outline of Annual Research Achievements |
発達障害児への早期支援・支援継続のための保健師による援助方法に関して、5歳児健診実施地等において、面接調査を実施した。本研究において、途中、研究者の育児休暇による研究の中断のため、その間に保健師の異動があり内諾を得ていた調査地での実施が難しくなった。そのため、調査地再選定を行う必要があった。これに伴い、H26年度末に、質問紙による全国調査を発達障害児支援を行っている保健師に行った。質問紙による全国調査結果は、1916自治体への配布に対し、回収率36.7%であった。ここで得られた面接調査協力者に対し、H27年度は面接調査を実施してきた。このため、5歳児健診実施地のみならず、発達障害児支援を実施している保健師に、発達障害児支援について聞き取りを行うこととした。 本研究全体における面接調査結果から、保護者の受容状況に応じた支援について分析した結果、早期支援のための関わりとして、受容できない段階での支援と受容できるような支援について分析できた。受容できない段階での保健師による関わりは、【保護者と会う機会を有効に活かす】【保護者の気づきを支援する】であった。受容できるような保健師による関わりは、【保護者の受容状況を確認した上での関わり】であった。また、支援継続のための保健師の関わりでは、【保護者の希望に寄り添うような関わり】【関係職種間での情報共有に対する保護者の同意を得る】であった。 保健師は、発達障害児の保護者の受容状況や育児環境を確認しながら、保護者の思いの揺れに寄り添った支援をし、早期支援・支援継続のための援助を行っていることが考えられた。
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Research Products
(5 results)