2014 Fiscal Year Research-status Report
子どもの虐待予防をめざした親支援ボランティア育成プログラムの開発
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24792603
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Research Institution | Fukuyama Heisei University |
Principal Investigator |
林田 馨(篠原馨) 福山平成大学, 看護学部, 准教授 (10379688)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 子育て支援 / 不適切な養育 / 子どもの虐待予防 / インタビュ調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的は、子ども虐待予防のため、不適切な養育状況および不適切な養育状況を改善する支援者の支援内容を明らかにした。本年度は、昨年度4名の子育て支援者に加え、新たに3名にインタビュー調査を行った。以下は、本年度の調査による成果である。対象者は、保健師2名、助産師1名、ソーシャルワーカー4名であり、地域での子育て支援の実践者である。1.不適切な養育家庭へのアセスメントでは、養育者は家族背景や社会的状況、成育歴、子どもへの関わり方、生活力、ネグレクトのリスク、子どもへの関わり方等の把握に関する項目が抽出され、子どもは、成長・発達、母親との愛着関係等の把握に関する項目が抽出された。2.不適切な養育家庭への効果的であった支援方法については、養育者(母親)・子どもへの支援が抽出され、養育者では、妊娠期からの継続的な支援や関係づくり、サービス受け入れ初期段階の養育者の負担の軽減、子どもの問題行動に対する対応方法の助言、事務手続き等の生活に必要な手続きの支援、虐待ケースや家庭の生活状況に対する緊急性の判断、ピアサポートによる子育ての悩みの共有化、養育者が悩みを打ち明けられる環境の整備、養育者のサービス選択の支援、父親・母親が関わることで子どもが喜ぶことを知る機会を設定する等の項目が抽出された。 子どもでは、家事の方法を教え養育者を助ける支援を行う。学童期から買い物やご飯の作り方を教える、子どもを褒める等の項目が抽出された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査票の設問項目の設定に手間取りアンケート調査の実施が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、インタビュー調査で収集・精選した調査内容について、全国の自治体から無作為抽出して子育て支援に関わる者を対象に質問紙調査を実施し、子育て支援ボランティア育成プログラムの内容を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
研究調査を依頼していた施設の研究協力者の退職により、調査項目の設定に時間を要し 同施設内で鋭意検討していただいたが本年度予定していたアンケート調査の実施は困難な状況となったため、アンケート調査に要する費用が未使用額として残っている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
地方自治体への協力依頼やアンケート用紙の発送・返信時の郵送費等に使用する予定である。
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