2012 Fiscal Year Research-status Report
要介護認定の発生リスクが高い高齢者の選出方法の開発
Project/Area Number |
24792606
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
椛 勇三郎 久留米大学, 医学部, 講師 (30368964)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 公衆衛生看護学 / 介護予防 / スクリーニング |
Research Abstract |
本研究は要介護認定の発生リスクが高い高齢者の選出方法の開発を行うものである.全国で利用されている基本チェックリスト(要介護状態になる可能性がある高齢者を把握するための調査票)やその返信状況・未記入状況,基本的属性(性別,年齢,家族構成など)の情報を用いて,保健師などの現場の担当者が支援の必要な高齢者を迅速に把握できるようなツールを開発することを目的としている.具体的には,「ベースライン時点で要介護認定を受けていない高齢者を3年間程度追跡し,基本チェックリストやその回収・回答状況,基本的属性などを用いて,どのような条件の組合せの者が要介護認定の発生リスクが高いのか,どのような対象に介護予防を行ったら効率的なのか,その全貌を視覚的に明らかにする」,「ベースライン時点で要介護認定を受けていない高齢者を追跡し,1年後および3年後に基本チェックリストの有用性の検証およびスクリーニング指標の検証を行うとともに,そのカットオフポイントを抽出する」,以上の2つである.本年度はその目的達成のために次のことを実施した. 1.本学の倫理委員会で本研究に対する倫理審査を受け承認を得た. 2.研究協力の自治体と,追跡対象者,追跡期間,データの保管,解析結果の公開などの打ち合わせを行った. 3.研究デザインおよびデータ解析方法(データマイニング:ツリーなど,ROC解析,ロジスティックモデル)を立案した. 4.研究課題を遂行するための情報収集を研修や文献で行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在,本研究は,倫理審査で研究実施に対する承認を得たこと,研究協力自治体との打ち合わせが順調に進んでいること,研究デザインおよびデータ解析方法を立案できたこと,研究課題を遂行するための情報収集を行えていること,以上のことから本研究の進捗状況はおおむね順調に進行しているといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年4-10月の時期には,平成24年7月から平成25年6月までの1年間の要介護情報などのデータの入力・クリーニング作業を行い,データマイニング:ツリー,ROC解析,ロジスティックモデルなどのデータ解析手法を適用して,基本チェックリストの有用性の検証及びスクリーニング指標の検証を行う. 平成25年11-平成26年3月の時期には,研究協力自治体や地域包括支援センターの関係職員に対して解析結果の報告を行い,次年度の施策や活動に取り入れてもらう予定である. また,研究課題を遂行するための情報収集を通年行う予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度はデータ入力費用などの人件費が生じなかったため,当該助成金が生じた.平成25年度はその助成金をデータの入力費用などに充てる予定である.
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