2013 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ・マイクロバブルと超音波を用いたVasohibin遺伝子導入法の開発
Project/Area Number |
24800003
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堀江 佐知子 東北大学, 加齢医学研究所, 研究支援者 (90451640)
|
Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
|
Keywords | Vasohibin / がん / 血管新生 / 遺伝子導入 / 超音波 / ナノ・マイクロバブル |
Research Abstract |
本研究の目的は, ナノ・マイクロバブルと超音波を用いたVasohibin-1 (VASH1)遺伝子導入による腫瘍組織での血管新生の抑制効果を評価することである.平成25年度は, 前年度に最適化したVASH1導入条件を用いてVASH1AおよびVASH1B cDNAをマウス側腹に作製したマウス乳がん (EMT6-luc) 固形腫瘍に導入した. ノギスを使った体積評価および生体発光画像法による体積変化では, VASH1AおよびVASH1Bはともに腫瘍生育を抑制することが示された. 壁細胞のマーカーである抗αSMA抗体と抗ピモニダゾール抗体を用いた免疫組織学的評価から, VASH1Aによって, 壁細胞が被覆した正常化した血管が増加し, 腫瘍内の低酸素状態が改善されていることが示された. 抗CD31抗体を用いた免疫組織学的評価では, VASH1B 導入腫瘍組織内の血管密度が有意に減少していた. in vitro実験から, 内皮細胞(MS1)に外因性にVASH1Bを遺伝子導入したところ, カスパーゼ依存性の細胞死が誘導されていたことが確認された. ナノ・マイクロバブルと超音波を用いたVASH遺伝子導入法の開発を通して, VASH1AとVASH1Bはいずれも血管新生を抑制するが, その機能について, VASH1AとVASH1Bは新生血管の成熟化, VASH1Bは新生血管の退縮と異なっていることが示された.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|