2013 Fiscal Year Annual Research Report
野生動物装着型センサノードの伝書鳩指向な空間情報センシング機構の研究
Project/Area Number |
24800010
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 博樹 東京大学, 空間情報科学研究センター, 助教 (60610649)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | ヒューマンインタフェース・インタラクション / 知能情報学 / 野生動物 / 福島原発事故 / GIS |
Research Abstract |
本研究は野生動物装着型センサノードの伝書鳩指向な空間情報センシング機構の実現を目的としている。従来の野生動物装着型センサは装着可能な重量の制限から高度化が困難とされていた。ここでは動物行動を利用した「動物間ネットワークシステム」や「動物用ワイヤレス給電システム」で解決を試みる。この場合重要なことは、単なるセンサの小型化や高度化ではなく、野生動物の生態をも利用することである。 本年度では前年度に引き続き「動物間ネットワークシステム」のための基盤ハードウェア・ソフトウエアの開発を行った。具体的には、既存の調査手法の課題であった「動物個体間のデータ運搬手法」に対して, 実現のために「通信機器のWake制御」と「データ送受信機能」の2つの手法の提案と評価を行なった。動物個体間の遭遇時における特徴量を3軸加速度センサーで合成加速度として取得し, 閾値により通信機器のWake制御を行なう事で, 約70%以上の再現率で通信機器のWake制御を実現させた。 一方, 「データ送受信機能」では森林環境での実装を想定し, 通信機器のWakeのタイミングを考慮した非同期によるデータ送受信と, 最大行動域に応じた中継ノードの重み付けの開発を行なった。 体重, 犬種の異なる4匹のイヌを用いた実験結果では, 遭遇時でのデータ転送率は約26.7%~約66.7%であり, 個体によってデータ転送率のばらつきが大きい事から, 通信機器Wakeの閾値を個体によって適切に設定する必要性があることがわかった。 しかしながら「動物用ワイヤレス給電システム」については、それを実現する動物行動の予備的な実証実験に成功したが、基盤ハードウェア・ソフトウエアの開発については現在も継続中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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