2012 Fiscal Year Annual Research Report
X線CT画像における骨転移自動検出ソフトウェアの開発
Project/Area Number |
24800017
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
花岡 昇平 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80631382)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | コンピュータ支援画像診断 / 医用画像解析 / X線CT / 悪性腫瘍骨転移 / 放射線診断学 |
Research Abstract |
24年度における研究の成果は以下のとおり。 ・東大病院にて骨転移症例のX線CT画像の収集を行い、30例ほどの症例を収集した。他病院(筑波大附属病院)との共同研究を開始中であり、さらに多量の骨転移のX線CT画像を入手できる見込みが立った。さらに、同院のCT画像を利用して時間差分によるコンピュータ支援画像診断システムを開発することについても共同研究を計画している。 ・骨転移の画像処理に必須である骨領域の抽出(セグメンテーション)プログラムの作成、性能向上を行った。特に前回検査画像との比較に供するため、解剖学的ランドマーク検出システムおよび微分同相(diffeomorphic)Demon's algorithmによる骨領域の経時的位置合わせプログラムを計画、一部作成した。 ・上記のプログラムで使用するため、解剖学的ランドマーク検出システムの性能向上を行った。具体的には、撮像範囲の異なる入力画像への対応や、画像上でランドマークを検出する際の関心領域(ROI)の形状最適化を行った。 ・上述のプログラムは、今回購入したGPGPU上に実装することにより、実用可能な時間内での処理を可能とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的である骨転移症例のCTデータベースの構築については、現在症例収集が進んでいる。 それら症例データへの正解領域の入力は現在準備中であり、この点は計画より遅れている。 一方、他病院との共同研究により多数の症例の収集の目途がついた点は大きな進展である。 本研究の最大の困難は骨転移症例の薄スライスのCT画像の収集にあること、症例データへの正解領域の入力は短い期間で集中して行えることを勘案すると、本研究はおおむね順調に進展しているものと思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
・さらに骨転移症例の症例データ収集を進め、目標数を達成する。 ・計画の通り、診療放射線技師の支援を得て、症例データへの正解領域の入力を行う。 ・さらに、時系列データにおける時間差分を基礎とした骨転移のコンピュータ支援診断システムの開発を可能な限り遂行する。
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