2013 Fiscal Year Annual Research Report
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24800026
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
西本 壮吾 東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 特任准教授 (70392066)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 生理活性 / 海藻 / 骨粗鬆症 / 細胞 |
Research Abstract |
本研究の目標は食品機能性を包括的に理解するため、生理活性と作用機序を解明し、得られた知見を予防医学に応用することである。これを踏まえて、本研究課題では食品の機能性評価の一例として海藻の機能性評価と位置づけ、骨代謝に焦点を当てて海藻の保健効果を明らかにすることを目的として評価研究を実施した。 前年度、テングサメタノール粗抽出物に破骨細胞分化抑制作用があることを確認しており、今年度はさらに分画を進めた13画分について破骨細胞分化抑制を検討した。その結果、2つの画分に破骨細胞分化抑制活性が確認することができた。破骨細胞分化抑制活性が強かった1画分について、破骨細胞分化誘導時より添加し、7日間培養後破骨細胞を回収した。テングサ抽出物画分を作用させた破骨細胞において、骨代謝関連マーカー遺伝子の発現をReal-time PCR法にて定量した。その結果、NFATc1遺伝子発現が添加濃度依存的に減少することがわかった。さらに、RANKを介したシグナル伝達において、NFATc1の上流にあるc-FosやJNKの発現抑制も確認された。 以上の結果から、テングサメタノール抽出物画分に存在する成分が破骨細胞前駆細胞へ作用して破骨細胞への分化を抑制していると考えられた。破骨細胞分化に関わっているNFATc1をはじめとする骨代謝関連遺伝子の発現抑制によって、破骨細胞分化シグナル伝達に障害を来したことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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