2012 Fiscal Year Annual Research Report
肺癌の組織型と遺伝子変異診断としてのイオン移動度分光測定式探知器による呼気分析
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24800068
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
半田 寛 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (60636265)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 腫瘍診断学 / 分析科学 |
Research Abstract |
肺癌疑いで気管支鏡検査目的で入院した患者を対象に呼気でIMS測定を行った中で確定診断が得られた腺癌37名、扁平上皮癌11名、小細胞癌10名、その他3名の計61名と健常者40名の呼気解析を解析ソフトVisualNOWを用いて解析をおこなった。105個のVOC peakが同定され、全肺癌患者の呼気と健常者の呼気を解析し、Decision treeを作る事によって肺癌の感度および得度が90%以上と向上した。特に腺癌ではn-DodecaneのVOC peakが有為にピークが上昇していた。また、各組織型(腺癌、扁平上皮癌、小細胞癌)で上昇するVOC peaksは異なっていることが確認されている。さらに上皮成長因子受容体(epidermal growth factor receptor: EGFR)陽性例と陰性例の腺癌のVOC peaksの比較を行った結果、EGFR陽性例ではn-DodecaneのVOC peakが有為に上昇していた。 次に気管支鏡下でのサンプリングの確立のためににガイドシースで気管支内腔でのサンプリングを数例行い、サンプリングが可能である事を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
呼気での解析結果がでており、6月のBreath Analysis Summitでポスター発表を予定しており、論文報告も予定しており現在作成中。 気管支鏡下でのサンプリングの準備中、IMS機器のメインテナンスを現在行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
IMS機器であるBioScoutの性能の確認のためのメインテナンスを行い機器の整備を行っている。 呼気分析に加えて気管支鏡で採取したサンプルを用いてIMS測定を行い、さらに特異的なVOC peakの同定を行う。
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Research Products
(2 results)