2013 Fiscal Year Annual Research Report
軽運動および温熱処置が不活動誘発性骨格筋インスリン抵抗性に及ぼす影響
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24800079
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Research Institution | Nagaoka National College of Technology |
Principal Investigator |
河本 絵美 長岡工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (40634514)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 不活動 / インスリン抵抗性 / 骨格筋 / 軽運動 / 温熱処置 |
Research Abstract |
申請者は、現在までに筋細胞内のエネルギー不足(ATPやCrPの減少)を感知して活性化するAMP依存性プロテインキナーゼ(AMPK)の薬理的活性化剤(AICAR)を動物に投与すると、不活動誘発性の骨格筋インスリン抵抗性を防止できることを明らかにしている。しかしながら、AMPK薬理的活性化剤をヒトに投与することは現実的な処方ではない。そこで、本研究では、AMPK活性化作用を有する温熱刺激が不活動誘発性骨格筋インスリン抵抗性を防止する可能性について検討を行うことを目的とした。 ラットの後肢両側を水温42度の恒温槽中で30分間加温した後、後肢片側のみをギプスで固定し、その24時間後にヒラメ筋を摘出した(温熱処置群)。一方、対照群は水温を36度に設定し、その他の処置については温熱処置群と同様に行った(対照群)。インスリン非刺激時の糖取り込み速度を測定した結果、温熱処置群におけるギプス固定側の糖取り込み速度は対側に比べて82%減少し、対照群においても67%減少した。また、インスリン刺激時の糖取り込み速度については、温熱処置群におけるギプス固定側の糖取り込み速度が対側に比べて86%減少し、対照群は84%減少した。これらの結果から、ギプス固定によって筋活動量が減少したヒラメ筋には不活動誘発性のインスリン抵抗性が生じるが、たとえ、ギプス固定前の温熱刺激によってAMPKを活性化させても、ヒラメ筋に生じた不活動誘発性のインスリン抵抗性を防止することはできないことが示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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