2013 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカ熱帯林における持続的な開発と保全のための実践的地域研究
Project/Area Number |
24810021
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
松浦 直毅 静岡県立大学, 国際関係学部, 助教 (60527894)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | アフリカ / 熱帯林保全 / 地域開発 |
Research Abstract |
本研究の目的は、アフリカ熱帯林のふたつの保護区(ガボン:ムカラバ・ドゥドゥ国立公園、コンゴ民主共和国:ルオー学術保護区)において、地域社会の特徴に応じた開発モデルを検討することによって、実効性ある保全政策を提案することである。 本年度はまず、4月~5月に、ガボンにおいて現地調査を実施した。ここでは、(1)これまでに実施した調査結果をふまえて、地域住民の生活と社会についてまとめる、(2)地域の住民組織、国際NGO、行政、研究機関などの活動内容や関係性について調べる、(3)獣害対策と共同畑の運営にもとづく地域開発事業について、その実態を明らかにする、という3点の課題をかかげ、それぞれ十分に達成することができた。 つぎに、5月の日本アフリカ学会第50回学術大会において、ガボンとコンゴ民主共和国における地域開発事業と自然保護の両立に向けた取り組みについて発表し、6月にリヴァプールで開催された第10回国際狩猟採集民会議では、ガボンの村落部に暮らす地域住民の社会変容の動態について発表した。学術論文として、1. ムカラバ地域の獣害状況および、2. ムカラバ地域の住民による自然資源利用について、それぞれ英語論文にまとめ、国際誌に投稿した。また、3. 生態人類学と霊長類学の協同による大型類人猿保全について、仏語論文をフランスの学術誌に投稿した。さらに、アフリカ狩猟採集民の移動パターンや婚姻についての英語総説を学術書に寄稿した。また、研究成果の社会還元として、7月に静岡県立大学において一般公開イベントを実施するとともに、県内で開催された4つの講演会(高校生対象2件、一般向け2件)で講演をおこなった。 研究と社会還元の両面で十分な成果を挙げることができ、最終目標とする実効性ある保全政策についても、報告書にまとめられている。今後、この報告書にもとづく保全政策を広く関係機関に対して提案していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)