• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Annual Research Report

コラーゲン3重らせんペプチドを利用したPEDF血管新生阻害の分子機構の解明

Research Project

Project/Area Number 24810026
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

増田 亮  早稲田大学, 理工学術院, 助手 (90632159)

Project Period (FY) 2012-08-31 – 2014-03-31
Keywords血管新生 / PEDF / コラーゲン / ヘパリン / HSPG / コラーゲンペプチド / 創傷治癒モデル / スクラッチアッセイ
Research Abstract

色素上皮由来因子 (PEDF) は、血管新生を強く阻害する生体分子として知られている。その作用機序は未だ不明であり、様々な検証が行われているが、決定的な解明には至っていない。申請者は、所属研究室が以前に発見したPEDFとヘパラン硫酸が、コラーゲン上で競合的に相互作用するという知見に基づき、血管新生阻害作用との関連を調査することとした。
本相互作用を検証するためには、in vitroにおける血管新生の評価系の構築が不可欠である。そこで、ヒト臍帯静脈内皮細胞 (HUVEC) を用いた創傷治癒モデルを用いることとし、その実験条件を精査した。まず、培地中に含まれるヘパリンを除いた系を検証したところ、アッセイ系が機能することが示された。つづいて、アッセイ前に行うブロッキング濃度の最適化を行い、高いS/Nを得ることができるアッセイ系の構築に成功した。つづいて、PEDF存在下、本アッセイ系を行ったところ、過去の知見通り、HUVECの移動が阻害されている様子を観察することができた。さらなる精査を行うため、ヘパリンやPEDFと特異的に相互作用するコラーゲンペプチドをFmoc固相合成法で調製し、またヘパリンおよびコラーゲンへの結合能を欠損したPEDF変異体を大腸菌の形質転換することにより得た。現在、これらの化合物とともに、ヘパリンやヘパリン阻害剤であるプロタミンを用いた条件、あるいはそれらの共存条件下でアッセイを行っている。
今後は、血管新生において、これらの化合物一つ一つが果たす役割を解明するために、創傷治癒モデルによる精査を続けるとともに、管腔形成アッセイを行い、それらの結果の裏付けを行う。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現在、上記相互作用を検証するために必要な化合物を調製し、アッセイの最適条件を検討したところである。本アッセイ系を用いて、それらの化合物が血管新生における役割を精査している。それらの結果は再現性がよく、また高いS/N比を持っているため結果の考察が容易となった。そのため、現段階で研究状況で問題となっていることはない。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、創傷治癒モデルを用いて、複数の化合物が共存した条件でのアッセイを行う。その際、ある特定の相互作用のみを検証できる実験系を組み立てることで、その分子が血管新生において担っている役割を精査していく。また、管腔形成アッセイを行い、さらなる結果の裏付けを行う。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Remarks (1 results)

  • [Remarks] 所属研究室ホームページ

    • URL

      http://www.chem.waseda.ac.jp/koide/

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi