2013 Fiscal Year Annual Research Report
サヘル地域の村落における情報伝達構造と技術普及手法に関する研究
Project/Area Number |
24810032
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
佐々木 夕子 総合地球環境学研究所, 研究部, プロジェクト研究員 (30635074)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 技術普及アプローチ / サヘル地域 / 社会ネットワーク / 住民参加 / 情報伝達 / 地域開発支援 |
Research Abstract |
当初の計画では当該年度(平成25年度)は以下の項目を実施する予定であった; 1.技術普及に有効な社会ネットワークの特定:前年度の社会ネットワーク調査(情報ネットワーク、信頼のネットワーク、オピニオンリーダー)から明らかにされたネットワークのうち、どのネットワークを採用することが技術普及にとってより適しているのかを、各ネットワークにおける技術の普及状況の聞き取り調査やモニタリングにより分析する。 2.社会ネットワークを組み込んだ新たな技術普及手法の体系化:一連の社会ネットワーク調査の詳細な実施方法、実施期間、実施にかかる費用とその後の技術導入方法等をまとめ、他の地域で応用実践するための方法論を体系化する。 3.サヘル地域の村落における個人レベルの技術普及理論の検証:複数の村落における技術普及事例を、地域レベルだけでなく個人レベルの技術の受容経緯まで掘り下げ、それらを聞き取り調査で明らかにする。これによりサヘル地域住民の技術観(例えば、新規の外部技術について保守的か寛容的かなど)を把握し、その個人が域内の社会ネットワークでどのような場所に位置し、技術普及においてどのような役割を果たしているのかを明らかにする。 4.成果発表と投稿論文の作成:得られた研究成果を国内外の学会にて適宜発表し、投稿論文作成により地域開発、国際開発援助分野の関係者に広く情報を発信する。一連の技術的知見を地域開発支援に取り組む現地政府や援助機関、NGOに報告書を通して提案する。しかし、2014年1月より当該地域の治安が急激に悪化したため、現地での調査、研究の継続が実質不可能となった。そのため、2013年度の渡航時に実施した社会ネットワーク調査を最後に研究の中断を余儀なくされ上記(1)~(2)は現在保留の状況である。(4)については国際会議や学会発表等でこれまでの成果を発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)