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2013 Fiscal Year Annual Research Report

韻律と説話構成に基づくアパブランシャ語の歴史的展開の研究

Research Project

Project/Area Number 24820001
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

山畑 倫志  北海道大学, 文学研究科, 専門研究員 (00528234)

Project Period (FY) 2012-08-31 – 2014-03-31
Keywordsインド文学 / インド語学 / ジャイナ教 / アパブランシャ語 / 説話文学 / 言語類型論 / グジャラート文学 / 国際情報交換
Research Abstract

本年度は1.韻律によるアパブランシャ語文献の分類の試み,2.近代語による初期のインド文学の代表的な形式であるラーサー・バンダの由来,3.ジャイナ教とラーサーの関係の3点について研究を進めた。
まずテーマ1の目的は言語的に多様な要素を含むアパブランシャ語文献の年代を推定し分類する基準の一つとして韻律を用いることにある。古代インド語では様々な韻律が用いられてきたが、時代によって変遷が見られる。そのため韻律は年代推定が困難な文献の相対的な年代を推定するにあたって有用な場合がままある。当時の時代背景としては古典サンスクリット語による詩作・韻律技法が発展していた一方、またそれとは異なったタイプのモーラ数を基礎にした韻律が中期インド語を中心として定着しだしていた。本テーマではアパブランシャ語の最古の韻律を「マートラー律」と「ドーハー律」としたうえで、各種韻律の発展過程を仮定し、それにより文献間および文献内部におけるテキストの新古を推定する。対象とする作品は9世紀のスヴァヤンブーの作品を中心とする。日本印度学仏教学会第64回学術大会にて発表、さらに『印度学仏教学研究』第62巻第2号に論文掲載。
テーマ2においてはインドにおける近代語文学の嚆矢であるラーサー形式の文学について、その初期段階ではジャイナ教説話文学の影響が非常に強いこと、またそのことが後代の非ジャイナ教のラーサーの偉人伝的性格の強さにつながることを論じた。特に最初期のラーサーである「バラテーシュヴァラ・バーフバリ・ラーサ」を詳細にとりあげた。日本南アジア学会第26回全国大会において発表。
テーマ3においては修辞学や韻律学の論書におけるラーサー文学の形式についての記述の変化を追い,主に使用される韻律によってラーサーが規定されてきたことを明らかにした。『奥田聖應先生頌寿記念インド学仏教学論集』に掲載。

Current Status of Research Progress
Reason

25年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 Other

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 韻律の変化を用いたアパブランシャ語文献の年代区分2014

    • Author(s)
      山畑倫志
    • Journal Title

      印度学仏教学研究

      Volume: 62巻2号 Pages: 251-256

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] ラーサー・バンダの形成について

    • Author(s)
      山畑倫志
    • Organizer
      日本南アジア学会第25回学術大会
    • Place of Presentation
      広島大学(東広島市)
  • [Book] 奥田聖應先生頌寿記念インド学仏教学論集2014

    • Author(s)
      奥田聖應先生頌寿記念論集刊行会
    • Total Pages
      460-468
    • Publisher
      佼成出版社

URL: 

Published: 2015-05-28  

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