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2012 Fiscal Year Annual Research Report

菅茶山『黄葉夕陽村舎詩草稿』前編の総合的研究

Research Project

Project/Area Number 24820051
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

小財 陽平  早稲田大学, 文学学術院, 助教 (00633314)

Project Period (FY) 2012-08-31 – 2014-03-31
Keywords菅茶山 / 頼山陽 / 六如 / 江戸漢詩
Research Abstract

研究目的:江戸時代のベストセラーとして名高い、菅茶山の詩集『黄葉夕陽村舎詩』前編の成立事情を明らかにし、また、茶山の作詩姿勢を究明する。さらに頼山陽、六如といった同時代の重要詩人との交流の様子を明らかにし、茶山を中心とした文人交流ネットワークを浮き彫りにする。菅茶山は江戸時代屈指の有名詩人でありながら、その作風は一面的な評価に留まっていた。草稿を調査することで茶山の文学的営為の全貌を明らかにする。
研究方法:新資料である草稿(広島県立歴史博物館所蔵)と、実際に刊行された版本との間における文字・排列の異同や、版本刊行にあたって削除された作品の内容を調査することで、茶山の推敲の様子を分析する。また、諸子の書き入れを調査することで、版本成立の事情を明らかにすると共に、詩人同士の交流の様子を、従来言われている以上に明らかにする。効率的な調査を図るため、資料の本文はあらかじめパソコン上にデータとして入力する。
研究成果:当初の計画通り、平成24年度はデータ整理を行った。具体的には草稿前編巻二から巻八の本文・書き入れをすべてパソコンに入力し、さらに版本との異同を整理した。また、書き入れの調査から、版本成立に当たって六如の書き入れが多く削除されている事例が確認できた。書き入れの削除を促したのは山陽であるため、茶山詩をめぐって六如と山陽との間で意見の相違があったことが分かる。今年度は、昨年度の研究で得られたデータをもとに、版本草稿間の異同の分析する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初、一巻につきおよそ一カ月という無理のないペースでのデータ入力を計画していたため、申請時に提出した計画書通りにデータ入力が行われた。

Strategy for Future Research Activity

当初の計画に変更はなく、作品と書き入れの調査を行っていく。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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