2013 Fiscal Year Annual Research Report
中学校美術科における生徒の動機づけ及び価値意識を高める題材及び指導方法の研究
Project/Area Number |
24830003
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
花輪 大輔 北海道教育大学, 教育学部, 講師 (70633155)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 絵画表現 / 描画の発達段階 / 空間表現 / 描画テスト |
Research Abstract |
本研究は,①村瀬(1984)が行った児童生徒の絵画表現能力調査,及び評定尺度を活用し,2012年と1983年の調査結果との比・分析較から,現代の小中学生の絵画能力の発達特性を明らかにするとともに,中学校美術科の受業に対する課題価値を明らかにし,動機づけを高めるための題材開発や指導方法の提起を目的としている。 30年前の小中学生との比較から,現代の児童生徒の実態は, ①小学校1年生においては課題把握が難しい児童が増加していること,②対象を俯瞰して描く描き方は,30年前と比べて獲得時期が早いこと,③ものとものとの重なりや関係性を描くことの工夫をしたがらない層が増加していること,④小学校2年生~4年生までは女子が発達が早いこと,⑤奥行きの表現は男子,重なりや人物の表現は女子に特徴的な傾向が見られたこと,⑥見たままというより,自分が書きやすい方向から描く層が増加していること,⑦多くの調査で白紙の回答が増えており,横着をしたがる層が増加していることが明らかになった。また,カリキュラム上の課題として,⑧描画意欲の喪失が固定観念化されているのか,写実の指導が発達の段階とかみ合っていないこと,⑨形態概念が成立する「様式化の段階」12)からリアリズムへと向かう「模擬写実段階」における“絵画表現能力の遅延“の状況を数値として明らにできたことについても本研究の成果として捉えている。 現代では表し方の工夫のバリエーションの幅が狭くなってきていることやその傾向が中学生でも増加していることを意識し,課題価値についても性差や学齢に応じた差異が認められたことから,その状況に応じた題材の開発に着手し,その指導方法と動機づけの関係性を報告する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)