2013 Fiscal Year Annual Research Report
証明の学習指導における議論の活動を捉える枠組みの構築
Project/Area Number |
24830017
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Research Institution | Keiai University |
Principal Investigator |
辻山 洋介 敬愛大学, 国際学部, 講師 (10637440)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 証明 / 数学教育 / 議論 / argumentation / 証明の構想 / 証明活動 / proving / 教科教育学 |
Research Abstract |
本研究の目的は,学校数学における証明の学習状況を改善することを目指して,証明の学習指導における議論の活動を捉える枠組みを構築することであった。この目的を達成するために,平成25年度は次のように研究を遂行した。 第一に,前年度に行った理論的考察に実践的考察を加え,調査の計画・設計を進めた。まず,中学校教師に協力を得て,その教師の授業や生徒の状態を観察した上で,調査の対象や形式を検討した。その結果,調査は証明の構想に焦点を当てた一斉授業として,通常の単元の一授業として行うことになった。そのため,授業のねらい,課題の設定,授業展開,生徒の反応の予想,指導・支援,単元における位置づけを含め,詳細な検討を行った。特に課題と展開については,前年度に考案したものを大幅に修正した(学会発表の3件目,雑誌論文の1~3件目)。 第二に,調査を実施・分析した。具体的には,12月に調査を実施し,授業者の助言を得ながら分析を行った。そして,分析に基づいて枠組みの修正すべき箇所を特定した。特に,証明の構想においては不確実な論が立てられることが自然であるが,その不確実な論がどのように立てられたのかを検討する活動に焦点を当てる必要性が明らかとなった。 第三に,枠組みの構築に取り組んだ。特に,第二の考察から明らかとなった課題を解決するために,証明活動の大枠に,証明の構想の過程を振り返る活動を取り入れることにした。さらに,研究成果を総合し,証明の構想と振り返りに焦点を当てた学習指導への示唆を導出した(学会発表の1件目)。 以上の考察の意義は,これまで実践的な考察が行われてこなかった証明の構想における議論の活動について,その活動に焦点を当てた調査とその分析を行ったことにある。このことにより,議論の活動を捉える枠組みを精緻化することに加えて,学習指導への示唆を導出することが可能になった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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