2013 Fiscal Year Annual Research Report
アクション・メソッドを用いたアルコール依存症リハビリテイションプログラムの開発
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24830060
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
古賀 聡 九州大学, 人間・環境学研究科(研究院), 准教授 (00631269)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | アルコール依存症 / アクション・メソッド / 心理劇 / 動作法 |
Research Abstract |
①アルコール依存症者への心理劇適用においては、対象者の防衛性や否認性を配慮して、自己直面化を求めるようなサイコドラマの適用よりも、個人に焦点化がなされにくくメンバーが共有しやすい社会的課題や社会的役割関係をテーマとするソシオドラマの適用が有効であることが示された。【古賀 聡(2013)アルコール依存症者に対するソシオドラマとサイコドラマの意義、心理劇、第18巻、1号】 ②否認性や防衛性があまりに強く、役割演技を求めることが困難がアルコール依存症者に対しては、患者に役割演技を求めず、患者が語るエピソードをスタッフが忠実に再演するミラー法を用いた展開が有効であることが示された。【古賀 聡(2013)アルコール依存症者へのミラー法を中心とした心理劇的方法の展開、心理劇研究、第36巻】 ③高齢のアルコール依存症患者には認知障害を抱え、心理教育を主体とした通常のアルコール依存症リハビリテイションプログラムの適用が困難な人がいる。そのような認知障害を抱える患者に対しては回想法的アプローチと心理劇的アプローチを統合した支援が有効であることが示された。【北野祥子・古賀 聡(2013)認知障害を抱える女性高齢患者への心理劇の適用、心理臨床学研究、第31巻、1号】 ④多様な問題を抱えるアルコール依存症に対しては、心理教育や認知行動療法に加えて、それぞれの特性や治療目的に応じたアクション・メソッドの適用が有効であることが示された。以上の結果は、以下の学会賞受賞講演で発表された。【古賀 聡 アディクション問題を抱える人への心理劇 -余剰現実を通した対人関係の変容体験と自己役割の再構築-、日本心理臨床学会奨励賞講演、日本心理臨床学会第32回秋季大会、(2013年8月)】
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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