2013 Fiscal Year Annual Research Report
脳卒中者の心理社会面への援助モデルの開発に関する研究
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24830074
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
小林 幸治 目白大学, 保健医療学部, 講師 (30633036)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 脳血管障害 / 心理社会面 / 作業療法 / 援助モデル |
Research Abstract |
筆者は「脳卒中者の心理社会面への援助モデルの開発に関する研究」という研究名で、研究1)と2)について進めた.研究目的は1)「脳卒中者による病前との生活認識の連続性回復プロセス」モデル(先行モデル)を量的手法で検証すること、2)リハビリテーションの視点からみた在宅復帰後の脳卒中者に対する継続支援に必要なことを当事者の聞き取りを通して明らかにすることであった.先行研究で、在宅生活を送る脳卒中者への聞き取りから、質的手法を用いて先行モデルを作成した. 研究1)は計44か所の医療機関に対し、地域在住脳卒中者に回答して頂く用に440通の質問紙を郵送し回答を依頼した.110通の回答を得た.質問紙は、基本情報および先行モデルを構成していた概念を質問形式に改編して作成した.先行モデルの中で、個人に当てはまる要素が多いと思われた質問項目は、今回当てはまると回答した率は低かったが、それ以外の多くは該当することが示され、一部修正の必要性が示唆されたが基本的に先行モデルは内容的に妥当と思われた. 研究2)は1)への回答者のうちインタビューへの回答を了承された脳卒中者に訪問聞き取りを行った.37名の方が了承された.この結果は、①地域性と専門性、②埋蔵資源を見出す、③生活習慣をつくりだすための参加、④身体面・生活面・参加面にまたがる相談機能の充実、が見出された.①は取り巻く環境の中で地域性が大きい一方で、どのような生活を支援するか専門的見地から支援内容を検討することの重要性、②一方的にケアを受けるだけでなく、参加の形態を工夫すれば自らを生き生きとさせ社会貢献につなげられるような能力を持っている方が多くいること、③外出し他者と交流する場としての通所サービスの役割が大きいこと、④リハビリテーションの特色を生かした、身体面・生活面・参加面の多方面から健康に関連した相談ができることが重要であることが示された.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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