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2013 Fiscal Year Annual Research Report

アダム・スミス以後の経済学とスコットランド・コネクション

Research Project

Project/Area Number 24830080
Research InstitutionChuo University

Principal Investigator

荒井 智行  中央大学, 経済学部, 助教 (70634103)

Project Period (FY) 2012-08-31 – 2014-03-31
Keywordsアダム・スミス / D.スチュアート / 経済学と教育 / スコットランド啓蒙 / 未公開「書簡」
Research Abstract

本研究は,博士論文『デュガルド・スチュアートの経済思想――アダム・スミス以後の経済学の一展開――』(2012年3月)を基礎とし,さらに広い視野の下で行われる発展的研究である.本研究は,イングランドとは異なる,スミスからデュガルド・スチュアート(両者ともスコットランドのエディンバラ出身)へのスコットランド独自の経済学の系譜を明らかにする重要度の高い研究である.
当該年度では,スミス以後の経済学において,経済学と教育がいかに関係しているのかを明らかにするために,デュガルド・スチュアートにおける経済学と教育との関連について特に考察した.スチュアートの『経済学講義』第4編「下層階級の教育について」のテキスト分析に加えて,数多くの書簡類の分析の中から本研究に必要な「フランシス・ホーナーからの手紙」や「ジェファーソンからの手紙」などの書簡類も考察した.そして,スミスの教育論との比較を通じて,スチュアートにおける経済学と教育とが独自の視点を有している点を明らかにした.
この成果により,従来の経済学の歴史・経済思想史の系譜(スミス→マルサス,リカードウ)とは異なり,教育を特に重んじるスコットランドの経済学の新たな系譜の存在(スミス→スチュアート)の一端を示すことを可能にしたといえる.もっとも,この研究の余地はまだあるにしても,従来,スチュアートにおける経済学と教育に関する研究が十分になされていない中で,当該年度内での研究目的を果たすことができたと考える.
そのほかに,スミス以後のスコットランドの経済学の展開を理解するうえでも不可欠な研究であるエディンバラ・レヴュアーの考察も行った.特に,スチュアートの高弟であるフランシス・ジェフリの手書き草稿等の分析を通じて彼の経済思想について検討している.

Current Status of Research Progress
Reason

25年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (4 results)

All 2014 2013

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] D.スチュアートにおける経済学の目的,方法,範囲2014

    • Author(s)
      荒井智行
    • Journal Title

      経済学論纂(中央大学)

      Volume: 54 Pages: 1-14

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] デュガルド・スチュアートにおける経済学と教育2014

    • Author(s)
      荒井智行
    • Journal Title

      経済学史研究(経済学史学会)

      Volume: 55 Pages: 73-91

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 一次資料に見るフランシス・ジェフリとマルサス2013

    • Author(s)
      荒井智行
    • Organizer
      マルサス「書簡」研究会
    • Place of Presentation
      福岡大学
    • Year and Date
      20131100
  • [Presentation] 19世紀初頭におけるスコットランドの人口論――ハミルトン版『講義』と『学生ノート』の比較を中心に――2013

    • Author(s)
      荒井智行
    • Organizer
      経済学史学会
    • Place of Presentation
      関西大学
    • Year and Date
      20130500

URL: 

Published: 2015-05-28  

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