2013 Fiscal Year Annual Research Report
現代日本の宗教組織による移民支援が促す移民と地域社会との共生に関する実証的研究
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24830085
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
高橋 典史 東洋大学, 社会学部, 准教授 (50633517)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 在日外国人 / 宗教 / ニューカマー / 多文化共生 / 定住 / 宗教社会学 / インドシナ難民 / 外国人集住都市 |
Research Abstract |
2ヶ年の研究計画の2年目である本年度は、前年度からの調査を進めていくとともに研究成果の公表を精力的に行った。 調査としては、静岡県浜松市を中心にニューカマーの外国人、とくにインドシナ難民(ベトナム人が多い)として来日した人びとの集住地域において、彼ら/彼女らの来日と定住の過程における宗教の関与のあり方についてフィールドワークを行った。また、広く「移民と宗教」に関わる文献の収集も進めた。その結果、ニューカマーたちの来日と定住化の過程において宗教が大きな役割を果たしており、宗教組織がニューカマーたちのあいだの互助の場であるたけでなく、信仰を共有する日本住民との結節点にもなってきた点が明らかになった。とくに後者の知見は、これまでの研究ではほとんど注目されて来なかった問題であり、本研究の貴重な成果であるといえる。 また、研究成果の公表に関しては、研究代表者が世話人代表を務めている「宗教と社会」学会公認「現代社会における移民と宗教」プロジェクトの研究会とも協力して進めていった。口頭発表としては、「宗教と社会貢献」研究会、日本移民学会 2013 年ワークショップ、The Asian Studies Association of Hong Kong (ASAHK) 9th Conferenceといった場で研究成果を発表し、その成果の一部を論文のかたちでまとめた(『宗教と社会貢献』)。 なお、今後も以下の研究テーマを設定して、本研究課題の内容をさらに進展させていく計画である。(1)戦後日本のカトリックによる在日外国人支援の全貌の解明、(2)インドシナ難民の来日および定住化における宗教組織(カトリック、立正佼成会、天理教など)の関わりの比較研究
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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