2012 Fiscal Year Annual Research Report
普及期における学校運営協議会の課題に関する学校及び教育委員会の対応
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24830100
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Research Institution | Hamamatsu University |
Principal Investigator |
仲田 康一 浜松大学, 健康プロデュース学部, 講師 (40634960)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 学校運営協議会 / 学校運営 / ガバナンス / コミュニティ・スクール / 教育委員会 |
Research Abstract |
2012年度は、次の研究課題を遂行した。 第1に、先進学校・自治体と後発学校・自治体の間で形成されていると考えられる参照関係を明らかにするため、先進的とされる自治体に訪問調査を行い、東京都にある自治体において、教育委員会担当者や学校運営協議会委員への聞き取りを行った。これは、全国的なアンケート調査を実施する前段階の予備調査との位置づけである。 第2に、教育委員会における学校運営協議会の課題把握の状況とそれへの対応策について、インタビュー調査を行った。第1の課題と同様の自治体教育委員会に対して聞き取りを行い、学校ガバナンスの課題やそれへの対応について事例集積を試みた。同時に、理論的に提起されている課題点を整理する必要もあるため、教育行政学、教育経営論、教育社会学等に関する国内外の文献を購入し、分析を進めた。 第3に、学校レベルでの組織運営の在り方を事例調査する。一定程度導入から時間が経った学校を対象に、生起した問題解決のための方法を事例集積する。具体的には、適任者の確保・重複組織の整理・非参加者の位置づけ・校長と学校運営協議会の関係などについて、伺った。これについては、第1の点で言及された自治体だけでなく、学協会の研究会等での事例発表や、個別事例を扱った著作・論文等も資料とした。 これらの諸点にわたる状況整理を行う論文を「学校運営協議会の到達点と課題」と題して著し、また2013年度発行の雑誌にも掲載予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アンケート調査の段階まで到達することができなかったが、インタビュー調査を行い、研究枠組みについて予備的な論文を刊行・刊行予定という状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
アンケートの実施が最重要課題であるため、計画的に遂行する。
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Research Products
(3 results)