2012 Fiscal Year Annual Research Report
理論・観測の両面から迫る原始惑星系円盤の物理的性質の解明
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24840037
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
武藤 恭之 工学院大学, 公私立大学の部局等, 助教 (20633803)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 原始惑星系円盤 / 直接撮像観測 / 赤外線天文学 / 電波天文学 / 円盤惑星相互作用 |
Research Abstract |
本研究課題は、すばる望遠鏡やALMA望遠鏡の最新の観測結果をもとに、従来までの軸対称でなめらかな円盤モデルを超えたモデルを構築し、現実的な原始惑星系円盤の姿を明らかにしていくことを大きな目標としている。その中で、平成24年度は、(1)すばる望遠鏡を用いたSEEDS計画への協力と現在建設中のALMA望遠鏡による観測提案の検討、および(2)原始惑星系円盤や惑星形成過程に関する理論的研究、の二つの課題を並行して進めていくことを計画していた。 いずれの研究計画についても、おおむね順調に研究が進んでいる。 (1)の課題については、現在、SEEDS計画では順調に観測が進められ、多くのデータが集まっている。そして、論文化も順調に行われている。本課題に関係する成果として、MWC 758周囲の円盤におけるスパイラル構造発見の論文の出版、J1604周囲のリング構造をした円盤に関する論文の出版などが挙げられる。詳しい研究成果については、「研究発表」の欄に示したが、これらの論文のいくつかについては記者発表もされた。ALMA望遠鏡を用いた観測に関しては、私が共同提案者となっている観測提案について、初期科学運用における観測データの配信があり、論文化に向けた議論が進められている。 (2)の研究計画については、原始惑星系円盤において惑星が作るギャップ構造に関する研究を、北海道大学の研究者と共同で行っている。この研究についても、現在までに多くの知見が得られている。その一部の成果については、2013年3月に行なわれた天文学会春季年会で発表された。現在、論文執筆に向けた調整を急いでいる段階にある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「研究実績の概要」欄に記したように、観測グループと協力した原始惑星系円盤研究の推進、原始惑星系円盤の理論的研究のいずれの研究課題についても、現在までに論文出版あるいは学会発表という形で一定の成果を出せている。したがって、当初の研究は順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度も、今年度と同様に観測グループとの連携・原始惑星系円盤の理論的研究の両面から原始惑星系円盤の理解を目指していきたい。特に、ALMA望遠鏡による原始惑星系円盤の観測に関しては、サイクル1で共同提案者として提出した観測提案が採択されたということもあり、特に強く進めていきたいと考えている。
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Research Products
(20 results)