2013 Fiscal Year Annual Research Report
理論・観測の両面から迫る原始惑星系円盤の物理的性質の解明
Project/Area Number |
24840037
|
Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
武藤 恭之 工学院大学, 基礎・教養教育部門, 助教 (20633803)
|
Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
|
Keywords | 原始惑星系円盤 / 直接撮像観測 / 赤外線天文学 / 電波天文学 / 円盤惑星相互作用 |
Research Abstract |
本研究課題は、すばる望遠鏡やALMA望遠鏡の最新の観測結果をもとに、従来までの軸対称でなめらかな円盤モデルを超えたモデルを構築し、現実的な原始惑星系円盤の姿を明らかにしていくことを大きな目標としている。平成25年度は、ALMA望遠鏡のサイクル2観測に向けた観測提案の検討、また、すでに結果の出ているサイクル0観測についての検討といったことを中心に研究を進めていくことを計画していた。それと同時に、原始惑星系円盤の理論的研究に関しても並行して研究を進めていく予定であった。 ALMA観測については、HD 142527と呼ばれる星の周囲の原始惑星系円盤の観測の結果について、その初期的な解析の結果が論文として発表された。この観測では、ダスト連続波に強い非軸対称性があり、また連続波強度が非常に明るいという特徴があった。このことから、ダストが円盤のある場所に非常に濃集しているか、あるいは円盤全体が非常に重いという二つの可能性が示唆される。そして、そのいずれの場合であっても、この円盤において惑星形成が今まさに起こっている最中であるということが示唆される。本研究の結果は大阪大学の深川美里助教を筆頭著者として、Publication of Astronomical Society Japanにレターとして掲載された。現在さらに詳しい解析を行っている最中である。 また、ALMAのサイクル2観測については、共同研究者として提案した複数の観測計画が実行の可能性が高いという結果になった。 原始惑星系円盤の理論的研究については、原始惑星系円盤における雪線の観測可能性・惑星によるギャップ生成のモデル・大局磁場を考慮した原始惑星系円盤の進化といった内容の研究を共同研究者と行い、1件の論文が受理され、また複数の論文を準備している。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(14 results)