2012 Fiscal Year Annual Research Report
水分子雰囲気下における、よく規定された酸化物表面の光触媒メカニズムの解明
Project/Area Number |
24860033
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
杉本 敏樹 京都大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (00630782)
|
Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2013-03-31
|
Keywords | 表面・界面物性 / 表面吸着水 / 赤外吸収分光 / プレッシャーギャプ |
Research Abstract |
テストチャンバーを作成し、テストチャンバー内の室温のCaF2表面上の、各定常圧力における水の赤外吸収スペクトルの測定を行った。20 Paにおいて3080, 3215, 3414 cm-1にCaF2(111)表面との相互作用に起因した表面1, 2層吸着水のピークが観測された。3415 cm-1のピーク高さは圧力に対して線形に増加し、ピーク波長はバルク水由来の3450 cm-1に漸近する。1700 Paにおける水の吸着量は3分子層に相当し、その振動スペクトルは液体的であることから、表面上に確かに擬似液体水が形成され、圧力調節でその厚さを制御可能であることを明らかにした。「擬似液体水の存在」を立証し、光触媒反応カニズムの解明への応用を睨んだ擬似液体層制御の指針を得た。 また、Cr(110)単結晶を購入し、超高真空チャンバーの中で構造を規定したα-Cr2O3(0001)表面の作成に成功した。本申請課題のオペランド分光法でキーとなるプッシャー・マテリアルギャップ克服の指針を得、スタート支援科研費の目的は十分に達成できた。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|