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2012 Fiscal Year Annual Research Report

アジア大都市の歴史的街並み保全のまちづくりにおける多主体連携プロセスに関する研究

Research Project

Project/Area Number 24860052
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

柏原 沙織  横浜市立大学, 都市社会文化研究科, 客員研究員 (00636384)

Project Period (FY) 2012-08-31 – 2014-03-31
Keywords歴史的環境保全 / アジア / 大都市 / 多主体連携プロセス
Research Abstract

今年度は台北、ハノイ、横浜における歴史的環境保全及び住民活動支援の関連制度に関する文献調査を行った。また台北市Dadaocheng迪化街地区、ハノイ市36通り地区について現地調査を実施し、歴史的町並み保全の関係者へヒアリング調査を行った。
台北については、研究論文、書籍、台北歴史資源経理学会提供資料により、台湾・台北市における歴史的環境保全制度および住民のエンパワメントに関する制度の整理を行った。また、平成24年11月に開催された「Dadaocheng歴史風貌特定専用区保存活化経験交流国際研討会」を傍聴するとともに、保全活動に深く関わってきた関係者3名へのヒアリングを実施した。これによりDadaocheng地区における25年以上の活動の概要を把握できた他、ヒアリング対象者に加えて重要な関係者との知己を得た。
ハノイについては、既往研究論文、報告書等より、ベトナム及びハノイにおける歴史的環境保全の関連制度について整理した。また、平成25年3月に現地調査を実施し、研究協力者へ事例概要や取組の課題などについてヒアリングを行った。ベトナム国内では失敗事例とされているハノイ36通り地区の取組に対し、同国内において成功事例とされ、ハノイ市の保全のきっかけともなった世界遺産都市ホイアンを視察。当初の研究計画では含んでいなかったが、本研究で扱う5都市で唯一の社会主義国であるベトナムは社会状況に大きな違いがあるため、同国内における成功事例を参考とすることは重要だった。ここは住民、自治体、専門家の連携が奏功した事例であり、ハノイ市の「失敗」を検討する上で重要な知見を得られた。
翌年度繰越分を活用して、バンコクで開催された研究会に台北・ハノイの協力者を招聘して追加資料を収集。その結果、特に現地調査では詳細な情報が得られなかったハノイTa Hien通りにおける町並み保存事業の情報が得られた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今年度は台北、ハノイ、横浜の3事例について文献調査及び現地調査・ヒアリング調査を行って活動の分析を行う予定であったが、文献調査は進んだものの、活動の詳細を把握するためのヒアリング調査が不十分な結果となってしまった。その理由として、いずれの事例も活動の経緯の把握と関係主体の把握を同時に進めることを試みたが、特に台北事例のヒアリング調査では、25年に渡る活動の概要の把握はできたものの、関係主体間がどのように連携していったのか、詳細な点まで踏み込んだヒアリング調査を実施できなかった。
上記の点を踏まえ、ハノイの現地調査では、文献調査からはイメージが付きにくかった社会主義国の状況、町並み保全の取組上の課題の現況を把握したうえで、ヒアリング調査計画の立案を行うことを目的とし、3月に実施した現地調査は第1回と位置づけて研究協力者に現地の案内と踏まえるべき背景についての質疑応答による現況把握を目的とした。
横浜の事例については、既存資料の読込を進めていたが、現地調査のための十分な時間を確保できなかった。
翌年度繰越により追加調査の実施を予定していたが、平成25年4月上旬に妊娠が判明したことで海外渡航ができなくなってしまったことで、さらに研究が遅れることとなった。
途中で現地調査を最低でも2回実施しなければ十分な分析資料の収集が困難であると方針を変更したこと、また体調のため海外渡航を回避したことが主な研究遅延の理由である。

Strategy for Future Research Activity

現在は育休中のため、育休復帰後には引き続き文献調査を進める他、研究協力者へのメールヒアリング等により、現地調査前の情報収集に努める。また、早急に国内の横浜事例のヒアリング調査を実施するとともに、他の4都市についても現地調査の調整を可能な限り速やかに進めるよう努力する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] The development of urban conservation in Asian large cities focusing on the interaction between legal framework and conservation practices: case studies in Yokohama, Taipei, and Hanoi2013

    • Author(s)
      Saori Kashihara
    • Organizer
      4th International Academic Consortium for Sustainable Cities Symposium
    • Place of Presentation
      University of the Philippines, Diliman, National Institute of Physics (poster presentation)
    • Year and Date
      20130906-20130907

URL: 

Published: 2015-05-28  

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