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2012 Fiscal Year Annual Research Report

ヒト化マウスによる生体肝移植術後患者の免疫モニタリング法の確立

Research Project

Project/Area Number 24890004
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

青柳 武史  北海道大学, 大学病院, 医員 (90374347)

Project Period (FY) 2012-08-31 – 2014-03-31
Keywords免疫モニタリング / ヒト化マウス / 肝移植 / NSGマウス
Research Abstract

本研究は生体肝移植レシピエントのリンパ球を免疫不全マウスに移入し、ヒト免疫を構築した後、このヒト化マウスを用いてin vivo での免疫反応測定系を確立、その有用性を検討することである。マウスのT細胞、B細胞、NK細胞、NKT細胞などの免疫担当細胞が欠損した免疫不全マウスであるNSGマウスをアメリカのジャクソン研究所より日本チャールズリバーを介して購入し当院動物実験棟リソース部門 、SPF環境下 での繁殖し成功した。このマウスに健常人から単離したリンパ球 (5x10E6または10E7個) を腹腔内投与し、2週間後にマウス末梢血中ヒトCD45陽性細胞の測定を行い (1%以上の存在で移入に成功したとみなす)、ヒト免疫細胞がマウスに構築されることを確認した。ヒト化マウスの長期生存後にヒトリンパ 球によるGVHDを発症することがあり、ヒトリンパ球 10E7個ではGVHDの発症リスクが高いことから5x10E6が適正量であると判断した。さらに採血直後のヒトリンパ球と凍結保存後のヒトリンパ球においてマウスにおける免疫構築の程度を評価した結果、新鮮な血液の方が免疫構築を得やすいことを確認した。続いてヒトリンパ球 のリンパ球増殖反応をCFSE ラベルにて測定できることを、in vitroにおけるアロ抗原刺激に対する反応を観察することで確認した。この測定系はCell Trace Violetを用いた場合も遜色なく施行できることを確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

NSGマウスの繁殖に成功し、同マウスへのヒトリンパ球の構築も当初の計画通り成功したため。

Strategy for Future Research Activity

このヒト化マウスにHLAタイプが一致しないヒトリンパ球 (5x1 0E6)をCFSEにてラベルし、腹腔内投与することでin vivoにおける免疫反応の観察が可能であるかどうか検討する。また感染抗原 (SEBま たはジフテリア毒素)に対する構築されたヒトリンパ球の免疫反応をBrdUの取り込みとKi67による染色を用いてFACSで観察する。また実際に生体肝移植レシピエントを対象としたヒト化マウス免疫モニタリング法を試みる。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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