2013 Fiscal Year Annual Research Report
HDLコレステロール値を上昇させる新しいナノテクノロジーの評価と分子機序
Project/Area Number |
24890030
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
嶋田 昌子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30637369)
|
Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
|
Keywords | 動脈硬化 / ナノテクノロジー |
Research Abstract |
平成25年度は当初の計画に基づき、HDLコレステロール上昇のメカニズムの解明の検討を中心に行った。4級化ポリアミンナノゲルが直接作用する小腸、胆汁酸・コレステロール代謝の中心臓器である肝臓で解析した。またリポ蛋白代謝に関連する血中のリパーゼ活性、コレステロール代謝に影響を与えるホルモンの変化も解析した。まず小腸では、胆汁酸の吸収・代謝に関与するFXR (farnesoid X receptor)、FGF15、コレステロール吸収に関与するNiemann-Pick disease, type C-like 1、HDL粒子の新生に関与するABCA1、ApoA1の遺伝子と蛋白発現を解析し、新規ナノゲルの作用を検討した。肝臓では、胆汁酸の代謝および合成に関与するFXR、SHP、Cyp7a1、Cyp8b1、HDL代謝酵素であるLCAT、PLTP、Endothelial lipase、HDL受容体であるSR-BI (scavenger receptor class B member 1) について、その遺伝子と蛋白発現を解析し、新規ナノゲルの作用を検証した。HDL合成に関与するApoA1 mRNA、ABCA1蛋白の発現上昇、HDL異化に関わるhepatic lipaseの mRNA発現減少のあること、肝臓でのカルシウムチャンネル、 S100g カルシウム結合蛋白ファミリーのmRNA発現の上昇がみられたことに関しては、さらに、発現異常のみられるABCA1等のHDL制御タンパク質の合成、分解系をそれぞれmRNAおよび蛋白レベルで検討し、HDL上昇の分子機序を検索した。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
|