2012 Fiscal Year Annual Research Report
リフレクションを活用した新任期保健師の専門能力向上教育プログラム開発の基礎研究
Project/Area Number |
24890037
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
上田 修代 千葉大学, 看護学研究科, 助教 (40637526)
|
Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2013-03-31
|
Keywords | リフレクション / 新任期保健師 |
Research Abstract |
新任期保健師のリフレクションを促す指針の作成基盤とするために以下の研究を行った。 【目的】地域看護実践における新任期保健師のリフレクションを促進した内容の特徴を明らかにし,新任期保健師の専門能力を高めるためのリフレクションを促す方法の示唆を得る【方法】研究デザインは質的帰納的研究である.研究参加者:行政保健師経験1年目の保健師2名.データ収集方法:半構成的面接調査を1回1時間程度,それぞれ4回実施した.調査期間:平成24年11月~平成25年2月調査項目:過去1か月間で印象に残った地域看護実践,実践に対する思いや感情,考え等.分析方法:逐語録から,対話によってリフレクションが促進されている場面を特定し,その場面の内容にカテゴリー名をつけ,類似性と相違性でまとめた後,全事例を統合した.そして,新任期保健師のリフレクションを促す方法の示唆を得た.【倫理的配慮】研究の主旨等を説明し同意を得た.また当該所属機関の倫理審査委員会の承認を受けた.【結果】リフレクションが促進された内容のカテゴリーを統合した結果, 次の7項目に整理された.<感情の表出と共に浮き彫りになる詳細な実践の事実><気持ちを代弁されたことによる保健師としての思いの再確認><厳しいもしくは曖昧な問いかけに対する保健師として強まる自覚><発言内容を端的に問い直されたことによる実践に対する動機の強化><援助の具現化を尋ねられたことによって見出された課題><実践を行う上で工夫していることや大事にしていることの再認識><自己の実践に対する強みと弱みの自覚をした上で生じた次なる実践への思い>であった.【考察】新任期保健師のリフレクションを促す方法は,事実の確認や不確かな感情の吟味の過程を促進させる手助けをすることであり,それによって保健師としての実践への気づきを得ることができることが示唆された.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|