2013 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病原細菌刺激による細胞内クロストークがWnt5a発現に及ぼす影響
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24890066
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
南原 弘美 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (00632168)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | Wnt5a / P.gingivalis |
Research Abstract |
【目的】Wntは組織の分化・発生と深く関わっている糖タンパクとして知られている。近年、canonical Wntシグナルは間葉系幹細胞の骨芽細胞への分化を促進することが報告された。一方、non-canonical Wntシグナルは炎症の組織破壊において重要な役割を果たすことが知られている。そこで我々は組織の破壊と再生の双方を統合する分子としてWntシグナルに着目し、特に歯周炎の発症過程を解明する為にnon-canonical シグナルを介するWnt5a に焦点をおいた。本研究ではヒト単球系細胞THP-1を用いてP.gingivalis LPS誘導のWnt5a遺伝子の発現メカニズムを検討する。 【材料と方法】THP-1を用いて特異的シグナル阻害剤にて前処理後、P.gingivalis LPSによる刺激を行った。real-time RT-PCR法によりWnt5a mRNA発現、western blot法によりIκBαタンパク発現、reporter assayによりNF-κBの転写活性を測定し、P.gingivalis LPS誘導のWnt5a発現とNF-κB経路およびPI3K/Akt/mTOR経路の関与を検討した。 【結果と考察】real-time RT-PCR法より、P.gingivalis LPS誘導のWnt5a mRNA発現がPI3KインヒビターWortmanninにより増強した。western blot法より、P. gingivalis LPS誘導のIκBα分解がWortmanninにより促進した。reporter assayより、P.gingivalis LPS誘導のNF-κBの転写活性がWortmanninにより増強した。 【結論】PI3KはP. gingivalis LPS誘導のNF-κB活性およびWnt5a発現の負の調節因子であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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