2013 Fiscal Year Annual Research Report
胎児末梢血内間葉系幹細胞を利用した新規胎児皮膚治療の臨床応用に向けた基礎研究
Project/Area Number |
24890077
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
知野 剛直 福井大学, 医学部附属病院, 医員 (20521397)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 骨髄間葉系幹細胞 / マウス胎仔治療 |
Research Abstract |
マウス胎仔・新生児から、生きた状態で末梢血を約10µlを採血し、FACS解析する手技を確立した。この手技を使用することで、マウス胎仔・新生児を殺傷することなく採血を施行することが可能なので、今後、マウス末梢血の経時的解析研究に重要な役割を果たすことが予想される。この習得した手技を使いマウス新生児の末梢血をFACS解析を行った結果、Lin-PDGFRα+cellsは新生児では認められないことがわかった。現在、マウス胎仔末梢血におけるLin-PDGFRα+cellsの存在に関してFACS解析を進めている。さらに、申請者らグループは、骨髄細胞内の希少分画であるPDGFRα+骨髄細胞が、培養の系でkeratin5を発現するようになり、keratinocyte-like cellに分化することを見いだし、さらに骨髄由来表皮細胞へ分化しやすい分画を詳細に突き詰めた結果、Lin-PDGFRα+ckit-Sca1+SSEA3+cellsが、骨髄由来表皮細胞に分化することが明らかとなった。PDGFRα+cellsは、近年の研究より分化誘導が懸りやすい骨髄間葉系幹細胞として周知され始めている。FACS解析では、PDGFRα+cellsは骨髄細胞全体の0.1-0.2%程度しか存在しておらず、全ての細胞がLineage-ckit-あり、その中の約半分(骨髄細胞全体の0.05-0.1%)がSca1+であった。さらにSSEA3に注目し、FACSの結果より、SSEA3は骨髄から採取時点で、PDGFRα+cellsの中に存在しておらず、培養でdishに接着してからのみ発現することを免疫染色(PDGFRα・SSEA3)とFACSで確認した。つまり、Lin-PDGFRα+ckit-Sca1+cellsは、骨髄の中の約0.05-0.1%しか存在しておらず、骨髄採取してからのみSSEA3を発現し始めるのである。このLin-PDGFRα+ckit-Sca1+SSEA3+cellsを、Areaでsortingし、マウス新生児皮膚抽出液含有培養液で特殊な分化誘導を促すと、約3週間後にkeratin5を発現し始めることも確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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