2012 Fiscal Year Annual Research Report
ミクログリアのギャップジャンクション阻害による損傷脊髄再生
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24890086
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
梅林 大督 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (90635575)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 脊髄損傷 / グルタミン酸 / ギャップジャンクション / ミクログリア / ギャップ結合阻害剤 / 二次損傷 / 再生 |
Research Abstract |
平成12年度には、ギャップ結合阻害剤を用いたミクログリアの制御によるグルタミン酸放出抑制により脊髄二次損傷の抑制効果を検証した。脊髄損傷モデルの作成と新規ギャップ結合阻害剤薬剤(新規化合物A)の投与を行いコントロール群との比較実験を施行した。C57BL6 (8 週齢程度、約20g、雌)を用いて、dorsal hemisection modelを作成した。モデル作成直後に新規化合物Aを腹腔内投与し、その後、週3回投与を8 週間続けた。至適薬剤投与量の決定を最終的なBehavior scoresを参考にして試みた。また、組織学的・免疫組織学的な検討において、ギャップ結合阻害剤薬剤投与群での神経変性・破壊の減少、反応性グリアの減少を示した。さらに、qPCRによる遺伝子発現の評価を行い、薬剤投与群にてグルタミン酸毒性の減少に影響されて、いくつかの損傷脊髄に対して有益な遺伝子の発現増加を認めた。加えて、炎症性の遺伝子などに対する評価も施行し、薬剤の直接的な効果にとどまらず間接的な効果を示唆する知見を得た。Behavior scoresについてはBMS(Basso mouse scale)、inclined plane test、 rotarod testなどにより評価を行い、薬剤投与群においていくつかの評価系にて有意な改善を認めた。また、同時に電気生理学的な評価も施行した。以上に示した薬剤投与群での良好な結果により、ALSモデルや脳梗塞モデルに続いて、脊髄損傷モデルにおいてもギャップ結合阻害薬によるグルタミン毒性の減少による直接的な二次損傷の抑制を確認することに成功した。しかし、いくつかの所見はミクログリア自身に対する影響や、再生のための反応系に対しての間接的作用の存在を肯定しており、これらの副次的な利益についての作用機序についても今後の課題として抽出することができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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