2012 Fiscal Year Annual Research Report
心拍数変動をトリガーとする電気刺激を用いた能動的睡眠時ブラキシズム抑制効果
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24890121
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
角谷 誠和 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (50573185)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム / 能動的抑制 / 電気刺激 |
Research Abstract |
平成20~22年度基盤研究(C)で製作したブラキシズム発現直前の心拍数増加をトリガーとする睡眠時ブラキシズムの能動的抑制システムの実験的プロトタイプを改良し、トリガー閾値の設定法や電気刺激強度,頻度等の最適化をはかり,実用化に向けてシステムの使いやすさを向上させるための実用的プロトタイプを制作しました。 また睡眠中の長時間にわたる膨大な筋電および心電データの蓄積と分析を可能とする大容量の記憶装置と高速CPUを備えた分析用コンピュータを購入しました。さらに心拍数の上昇をトリガーとして電気刺激発生へ入力するアルゴリズム開発用ソフトウェアの開発をすすめており,ブラキシズム測定システムの構築を進めています。 研究参加者は睡眠時ブラキシズムの訴えのある講座所属者およびその家族、学部学生から研究に協力が得られるものを募っていますが、実用的プロトタイプの最適な実験環境を模索している段階であり、まだ新しいシステムの完成には至っていません。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ブラキシズム測定システムのアルゴリズム構築、最適なトリガーおよび電気刺激の設定が非常に困難であり、実験環境の整備が遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在のシステムではあらかじめ計測した安静睡眠時のデータをもとにトリガー閾値を設定していますが、睡眠段階や睡眠サイクルで平均心拍数に差があると考えられます。これを解決するため、筋電心電テレメータ装置とトリガーソフトウェアの改良により、トリガー閾値を被験者ごとに設定した一定の値ではなく、睡眠中の心拍を常に監視しながらリアルタイムでトリガー閾値を決定するようにします。また、ブラキシズム確認のための測定システムも改良し、ビデオ撮影をせずにブラキシズムが診断できるよう認識アルゴリズムを開発します。 また、前年度に引き続き、必要条件を満たすことを確認しながら装置の小型化を含む右の表のようなシステム全体の改良、たとえば刺激の閾値や強度を被験者の感覚(刺激が弱すぎて効き目が弱い、または強すぎて気になる)に合わせた被験者自身での調整や装置を起動してから睡眠に入るまでの時間差の設定ができるように図ります。
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Research Products
(2 results)