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2012 Fiscal Year Annual Research Report

FGF‐2により誘導される血管新生への歯根膜細胞の関与

Research Project

Project/Area Number 24890125
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

兒嶋 由子  大阪大学, 歯学部附属病院, 特任研究員 (90632141)

Project Period (FY) 2012-08-31 – 2014-03-31
Keywords血管新生 / FGF-2 / 歯根膜細胞 / 血管内皮細胞 / 歯学
Research Abstract

1)塩基性線維芽細胞増殖因子(FGF-2)刺激により、歯根膜細胞における血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の発現およびVEGF Receptor1のmRNA発現を濃度依存的に誘導した。
2)VEGFはFGF-2による、マウス歯根膜細胞(MPDL22)の増殖を促進した。また、VEGF単独刺激で著明な変化を及ぼさなかった、FGF-2とVEGFの共刺激により、MPDL22の遊走能は相乗的に亢進した。
3)FGF-2とVEGFの共刺激は、血管内皮細胞(bEnd5)の管腔形成を促進させた。また、MPDL22と共培養することによりbEnd5の著明な管腔形成が観察された。さらに、bEnd5とMPDL22共培養時のVEGF産生量は、それぞれの細胞単独時と比べて相乗的に上昇した。同共培養にて亢進した血管管腔形成は、VEGF中和抗体存在下で阻害された。共培養時の細胞を共焦点顕微鏡にて観察したところ、管腔形成を行うbEnd5の周囲にMPDL22が周皮細胞様に結合する像を認めた。同様の実験をTime-laps assay法にて観察すると、MPDL22がbEnd5の管腔形成を裏打ちするように遊走・配列することを示唆する像が得られた。加えて、FGF-2とVEGF共刺激時のMPDL22の表面抗原分子の変化を検討したところ、周皮細胞マーカーであるNG2分子の発現が上昇した。
4)3次元培養で歯根膜細胞および血管内皮細胞を共培養する際には、画一化された条件設定が必要である。筆者はコラーゲンゲルを96Well plateに用い、歯根膜細胞と血管内皮細胞の比率が1対4、計15000/wellで播種し、24時間後に観察した際に最も効率的に管腔形成能の評価が可能であることを見出した。生体内の成熟血管で見られる周皮細胞と血管内皮細胞との比率は1対1から1対10と報告されており、この比率も範囲内である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成24年の研究実施計画に準じた研究を行うことが出来た。

Strategy for Future Research Activity

3次元培養で歯根膜細胞および血管内皮細胞を共に培養し、動態を解析するためには、画一化された条件設定が必要不可欠である。今後は、今回の研究により得られた最適条件下で実験を行い、平成25年度の計画に準じて共培養時の細胞動態を詳細に解析してゆく予定である。

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Published: 2014-07-24  

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