2012 Fiscal Year Annual Research Report
超高線量率マイクロビームX線を用いた放射線抵抗性腫瘍への新規がん治療法の開発
Project/Area Number |
24890128
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
椋本 成俊 神戸大学, 医学部附属病院, 特命技術員 (70634278)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 放射光 / SPring-8 / マイクロビーム / 放射線治療 |
Research Abstract |
今回の研究は高輝度放射光施設(SPring-8)から供給される放射光を用いてビーム幅25μmという極小ビームを組み合わせて超高線量率な放射線治療を開発することを目的とし、基礎的な検討を行うものである。すだれ状超高線量率放射線照射(Micro slit beam radiation therapy:MRT)では1回100Gy以上の高線量を照射しても、正常組織は機能が保たれることが明らかになっているが、その具体的機序は明らかになっていない。一方、腫瘍細胞においても抗腫瘍効果が認められるとの報告が散見される。今回の研究ではマウスの正常脳に対するマイクロビーム照射を行い、正常組織耐容線量を推定した。さらにマイクロビームの照射線量測定をファントムおよびガフクロミックフィルムを用いて検証した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスに対する照射実験は予定通り遂行できた。しかし、in vitro実験に関しては予定通りの実験が遂行できず、想定していたよりも十分な結果を得ることができなかった。引き続き追加実験をするためにSPring-8のマシンタイムの申請を行っているが、SPring-8のマシンタイムは無制限ではないため可能な限り再実験を行うこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
追加実験が必要となったin vitro実験に関して再実験を計画している。SPring-8での実験申請を行い、平成26年度前期のマシンタイムは確保しており、再実験を実施予定である。
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