2012 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄系腫瘍における造血幹細胞腫瘍化メカニズムの解明、および新規治療標的分子の探索
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24890177
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
幣 光太郎 宮崎大学, 医学部, 助教 (20468028)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 骨髄系腫瘍 / エピゲノム異常 |
Research Abstract |
骨髄系腫瘍では、疾患分類に関わらず共通して、DNAのメチル化制御に関わるTET2 遺伝子に機能低下/欠失型の変異が高率に生じており、『疾患群全体に共通する腫瘍化メカニズム』の存在が示唆されている。本研究では、TET2 低発現マウスの表現型を手掛かりとして、骨髄系腫瘍共通の腫瘍化メカニズムを解明することを目的として研究を進めている。 TET2 低発現マウスにおいてプロモーターのメチル化パターンが変化している遺伝子について検討を行った。野生型マウス、TET2 低発現マウスの2 群のマウスから末梢血好中球を純化し、そのゲノム DNA のメチル化パターンを、メチル化アレイを用いて網羅的に比較した。異なるメチル化パターンを示した遺伝子について現在解析を進めている。また、野生型マウス、TET2 低発現マウスの2 群の多能性前駆細胞における遺伝子発現パターンをマイクロアレイによって比較する作業も開始している。 骨髄系腫瘍のうち骨髄増殖性腫瘍では、JAK2の活性化型遺伝子変異がTET2遺伝子変異と共存している症例がある。マウスモデルにおいてはJAK2の遺伝子変異のみでヒト骨髄増殖性腫瘍の表現型がほとんど再現されるため、TET2変異の疾患における意義は不明であった。本研究では、マウスモデルを用いてJAK2遺伝子変異とTET2異常の協調についても検討を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度秋に採択され、約半年間の研究期間であった。進度としては妥当と判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間はあと1年であるので、計画に遅れないように遂行し、TET2遺伝子異常の下流で骨髄系腫瘍発症に寄与しているメカニズムを明らかにしたいと考えている。
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