2013 Fiscal Year Annual Research Report
大腸癌のCECAM1 isoformの変化と癌の形態および間質に関する研究
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24890209
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
家田 淳司 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (50637907)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | CEACAM1 / 癌間質 |
Research Abstract |
本研究はCEACAM1 isoform balanceの違いにより転移や浸潤に関するメカニズムを解明することが目的である。 HT29とLS174Tの2種類の大腸癌培養細胞を使用した。大腸癌培養細胞にCEACAM1-L, CEACAM1-Sを遺伝子導入し、CEACAM1 isoform balanceを変化させた。各培養細胞を、マトリゲルを用いた3D cultureにて培養し、その上清でELISAを施行し、癌細胞の間質細胞へ作用するサイトカイン分泌能について検討した。HT29にCEACAM1-Lを強制発現させた細胞の培養液上清ではvector controlと比較し、TGF-bの発現は低下した(p=0.002)。また、CEACAM1-Lを強制発現させて細胞の培養液上清はCEACAM1-Sを強制発現させてものと比較してTGF-bは低下した(p=0.0045)。CEACAM1-Sを強制発現させた細胞の培養液上清ではvector controlと比較してTGF-bの発現の低下を認めたが有意な差は認めなかった(p=0.07)。HT29にCEACAM1-Lを強制発現させた細胞の培養液上清ではvector controlと比較してVEGFの発現に有意な変化は認めなった(p=0.82)。HT29にCEACAM1-Sを強制発現させた細胞液上清でもvector controlと比較してVEGFの発現に有意な変化は認めなかった(p=0.13)。しかし、CEACAM1-Lを強制発現させたものとCEACAM1-Sを強制発現させたものを比較すると、CEACAM1-Lを強制発現させた方がVEGFの発現増加がみられた(p=0.0025)。 本研究によりCEACAM1-isoform balanceの変化がTGF-bやVEGFの発現に関与し、腫瘍の悪性度が変化する可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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