2012 Fiscal Year Annual Research Report
自殺未遂者と精神医療を繋ぐために救急部看護師が果たせる役割についての実態調査
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24890216
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
後藤 成人 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助手 (30635347)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 自殺未遂者 / 精神科医療 / 救命救急センター / 連携 / 継続治療 |
Research Abstract |
平成24年度は、「救急部門を受診した自殺未遂者の精神医療継続の実態を明らかにする事」を目的とし、当初の計画に沿い、日本救急医学会のホームページに公開されている救命救急センター241施設に郵送法による質問紙調査を実施し、80施設から回答を得た(回収率33.2%)。 調査の結果、救急部門を受診した患者のうち、約10%が自殺未遂者であり、遺書の有無、本人の訴え、家族からの情報、縊首や過量服薬などの行動から自殺未遂者と判断されていた。90%の施設は精神科への紹介を行っており、紹介先は院内の精神科(47.5%)、院外の精神科(78.8%)、クリニック(47.5%)が主であった。保健所や市町村保健センターへの紹介もあった。精神科医療へ紹介する際に関わった職種は医師(93.8%)、看護師(73.8%)、社会福祉士(31.3%)、医療事務(22.5%)、臨床心理士(12.5%)であった。 精神科医療へ紹介した患者の治療継続について、すべて知っていると回答したのは1施設のみであり、一部知っていると回答した施設が50%だった。約43%の施設は、精神科での治療を継続しているか知らないと回答した。 精神科医療継続の必要性については、86.3%が必要性を感じていると回答した。また、自殺未遂者への対応について研修や教育の機会がないと回答した施設は72.5%であり、自殺未遂者への対応に関するマニュアルがないと回答した施設は72.5%であった。 救急部門を受診した自殺未遂者の精神科医療継続の実態として、精神科医療への紹介は行われていること、しかし、紹介後に精神科治療を継続したか知らない施設が約43%あること、精神科医療の必要性は感じているが、自殺未遂者への対応についての教育や研修、マニュアルのない施設が72.5%存在することが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度の目的である救急部門を受診した自殺未遂者の精神医療継続の実態を明らかにする事」に関しては、精神科医療への紹介は行われていること、しかし、紹介後に精神科治療を継続したか知らない施設が約43%あること、精神科医療の必要性は感じているが、自殺未遂者への対応についての教育や研修、マニュアルのない施設が72.5%存在することなどが明らかになったため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、平成24年度の結果を踏まえ、「自殺未遂者と精神科医療を繋ぐために救急医療に携わる看護師が実際どのように対象者の状態を把握し、他職種と連携しているかを明確にする事」を目的とした実態調査を行う。
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