2013 Fiscal Year Annual Research Report
再発・進行がん患者の精神的健康状態の改善を目的とした治療法の開発
Project/Area Number |
24890223
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
石田 真弓 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (80636465)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 集団精神療法 / 再発がん / 進行がん / プログラム開発 |
Research Abstract |
がん患者にとって「再発・進行」は破局的な心理的打撃となり、精神的健康状態の悪化につながる可能性がある。全身状態の確実な悪化が予測される中、精神状態の維持・改善を目的とした治療法の確立と普及は重要な課題である。本研究では、根治の見込めない再発・進行がん患者に焦点をあて、その精神的健康状態の改善を目的とした治療法の開発を行った。 当院ではがん患者に生じるさまざまな精神的問題に対し、専門的治療を行う精神腫瘍科を設置している。そこでは「再発・進行がん」の診断後、日常生活に支障をきたすような精神的問題が生じ、受診に至るケースが少なくない。こうした患者から「他の再発・進行がん患者との共感」を求める声が多く認められたため、当科ではその精神的ニーズへの対応として、がん種を問わない、再発・進行がん患者対象の集団精神療法を実施してきた。 集団精神療法のさらなる発展のため本研究を計画し、2年間でプログラムの開発と検証を行った。 方法としては、これまでの参加者を対象に後方視的研究を実施し、再発・進行がん患者を対象とした①ニーズ、②精神的問題、③参加状況の調査・分析から、ニーズと現状に即した治療プログラムに必要な要素を検討し、プログラム開発へと展開した。また、治療に役立つリーフレットを作成して患者に配布した。 このようにして開発された本治療法では①再発・進行がん患者のみを対象とし、②がん種を限定しない、③集団精神療法の形式、④月1回実施の単回プログラム構成の4つの点を重視するものとなった。本治療法は既存の治療法を適用させたものではなく、実臨床に即した非常に新しく、実現可能性の高い治療プログラムであり、今後の臨床への普及に関しても実現可能生が非常に高いことが予想される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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