2012 Fiscal Year Annual Research Report
ミダゾラム鎮静において血中代謝酵素が予測脳内血中濃度に及ぼす影響の解析
Project/Area Number |
24890241
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
野中 睦美 昭和大学, 歯学部, 助教 (60635051)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 静脈内鎮静法 / ミダゾラム / TCI機能 |
Research Abstract |
TCI機能による予測血中濃度と患者の血液サンプルから測定された血中濃度の相関性も検証するためのデータを集積中である。 TCI機能による覚醒までの予測時間と実際の回復時間を比較する。患者の認知機能を数値化し、鎮静後の認知機能低下と予測脳内濃度の関係性を検証するためのデータを集積中である。 今後、TCI機能を利用して予測された脳内血中濃度をミダゾラム鎮静法に利用するため、実際のミダゾラム血中濃度と代謝酵素濃度および患者背景を考慮し、回復までの時間も予測できる術中術後の管理指標を作成する。静脈内鎮静法施行患者に対して、作成した指標に基づいて鎮静管理を行い、得られた結果を検討する。また、対象症例のうち、至適鎮静度に至るミダゾラムの血中濃度が結果的に高い患者の血液サンプルから、CYP3A4の遺伝的多型の有無との関係を調査する予定である。 本研究によりミダゾラムの予想血中濃度を利用した鎮静管理の詳細な指標を示すことで、より適切で安全な術中・術後管理につなげたいと考える。また、覚醒時の血中濃度を予測することで、不必要な回復時間の延長を避け、効率的な外来業務の運営も可能とするために、覚醒時の予測血中濃度と認知機能評価結果との関係を導きたいと考える。 さらにミダゾラムにおいても予測血中濃度に基づく持続注入シリンジポンプによる投与法うを可能にするための臨床的指標を蓄積したいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
スタッフの配置転換などで臨床業務が増え、研究業務に費やす時間が減少していることと、予想よりも研究同意者数が確保できなかったことなどがある。
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Strategy for Future Research Activity |
①臨床業務を制限して研究業務時間を確保する。 ②ボランティアを募るなどして必要なデータ数を獲得する。
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