2014 Fiscal Year Annual Research Report
ミダゾラム鎮静において血中代謝酵素が予測脳内血中濃度に及ぼす影響の解析
Project/Area Number |
24890241
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
野中 睦美 昭和大学, 歯学部, 助教 (60635051)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2015-03-31
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Keywords | 静脈内鎮静法 / ミダゾラム / プロポフォール / レミフェンタニル / 異常絞扼反射 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、より安全で満足度の高い麻酔管理を行うため、健忘効果に優れたミダゾラムのTCI(Target Controlled Infusion)コントロールを臨床利用するための指標を作成する。その前段階として、歯科鎮静で適応となることが多い異常絞扼反射患者を対象に研究を行った。 プロポフォール(P)またはミダゾラム(M)との併用により異常絞扼反射の抑制に効果があったとの報告があるレミフェンタニル(RF)を静脈内鎮静法に応用した。(RF)の併用により、(P)または(M)の投与量の減量に繋がり、重度異常絞扼反射患者でも意識下鎮静での管理が可能であると考えた。よって、異常絞扼反射患者の麻酔管理で、より有効で安全な(RF)の投与量を探索することを目的とし、研究を開始した。 (M)と(P)を使用した静脈内鎮静法で反射の抑制が出来ず、治療の進行に支障を来たした重度の異常絞扼反射患者6名に対象に行った。酸素投与下にまず(RF)の持続投与を開始した。その5分後に(P)の持続投与を開始し、(RF)開始10分後に治療を開始した。異常絞扼反射の発生時には(P)または(RF)を増量し、対応した。術後に患者と術者のアンケート調査により、反射の頻度や満足度の評価を行った。アンケート結果に関してはWilcoxonの検定を行った。 (M)(P)併用群では6例とも処置が不成功に終わったが、(RF)併用群では6例とも異常絞扼反射を有意に抑制することができ、処置を成功することができた。また、(RF)併用により(P)の投与量を減量できた結果、意識下鎮静が保たれ、術者の満足度が有意に高い結果が得られた。(P)の減量により健忘効果は減弱したが、患者の満足度にはあまり影響しない傾向が見られた。 また、(RF)の副作用である重篤な呼吸抑制や徐脈を引き起こすことなく、安全に管理することができた。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)