2012 Fiscal Year Annual Research Report
未破裂脳動脈瘤による血管内手術患者の不確かさ評価尺度の開発と信頼性・妥当性の検討
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24890253
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
益田 美津美 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (60384153)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 未破裂脳動脈瘤 / 血管内手術 / 不確かさ / 尺度 |
Research Abstract |
本研究の目的は、未破裂脳動脈瘤(UIA)による血管内手術患者の不確かさ評価尺度を開発し、その信頼性・妥当性を検討することである。 平成24年度は、先行研究におけるUIA患者40名の質的データから52項目のアイテムプールを作成した。また、質問項目を意味内容に基づいて分類し、①疾患特性、②治療特性、③情報、④意思決定、⑤将来の成り行き、⑥UIAとのつきあいの6カテゴリーを導きだした。さらに、アイテムプールについてデルファイ法により、研究者、医師、看護師、以前血管内手術を受けた患者の計5名に意見を求めた。表現の適切性、質問内容の妥当性等の内容妥当性を検討し、表現の修正、質問項目の選定等を行った。その結果より、上述した6カテゴリー、49項目からなる質問紙を作成した。 次年度は、作成した質問紙についてのパイロットテストおよび本調査を実施することが課題として残されている。しかしながら、今年度、尺度を構成する質問項目を明らかにできたことには一定の意義があると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、先行研究より導きだした質問紙を用いたパイロットテストにより、尺度原案を作成する計画であったが、調査実施施設との調整、対象者確保に難渋し、遅延が生じでいる。しかしながら、今年度、尺度を構成する質問項目を明らかにできたことには一定の意義があると考える。 また、当初は1施設での調査を計画していたが、2施設での調査に拡大することとしたため、対象者確保についての問題は解決できることが予測され、次年度はこの遅れを取り戻せる可能性が高い。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、過去1年以内に初回血管内手術を受けたUIA患者50名程度に、5件法で回答を求めるパイロットテストを実施し、答えにくさや表現のわかりにくさについて意見を求める。加えて、項目分析により天井効果や床効果があった項目についてワーディングの最終確認を行い、尺度原案を作成する。 その上で、血管内手術を選択したUIA患者に本調査を実施する。その結果について、信頼性、妥当性を検討し、尺度の完成を目指す計画である。
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Research Products
(1 results)