2013 Fiscal Year Annual Research Report
移動援助動作アセスメントツールのベッド上での移動援助における妥当性・信頼性の検証
Project/Area Number |
24890276
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
田丸 朋子 摂南大学, 看護学部, 助教 (00634940)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 腰部負担 / 移動援助 / アセスメントツール |
Research Abstract |
先行実験として、看護学生6名が行う水平移動動作における腰部椎間板圧迫力(以下Fc)、腰部モーメント(以下M4/5)、基底面中心と患者重心との距離、重心移動距離、所要時間の測定およびAMAツールでの得点化を行った。この実験より、学生はデータのばらつきが少なく、腰部負担は援助環境の違いよりも個々人の身体の使い方に影響されることが考えられた。 本実験では、看護師としての臨床経験を有する被験者2名に対し、模擬患者2名それぞれへの水平移動を依頼した。水平移動は、(1)一人で行う場合、(2)二人で行う場合、(3)一人で摩擦軽減用具を使用して行う場合、の3パターンを、それぞれベッドの高さが適切な場合と低すぎる場合(33cm)で実施を依頼した。測定の順番はランダムに割り付けた。測定項目は、先行実験と同じである。ベッドは一般的な電動ベッド・マットレスを使用した。測定は、被験者の右側で患者の頭部方向からビデオカメラで測定し、2次元動作解析システムを使用して分析した。また、被験者の援助ごとのTAMAツール得点も算出した。分析には、平成23年度に測定した、看護師が行った情報移動援助のサンプル23サンプルを追加し、全49サンプルで行った。 妥当性の検証の結果、安定性得点とM4/5の平均値と最大値それぞれに有意な相関がみられた。同様に基底面中心と患者重心との距離の平均値と最大値それぞれとも有意な相関がみられた。効率性得点は重心移動距離と所要時間のそれぞれと有意な相関があった。最後に、総合得点はFcの最大値と平均値のそれぞれと有意な相関がみられた。この結果から、TAMAツールの上方移動および水平移動の両方における妥当性が確認されたといえる。TAMAツールは今まで上方移動においてのみ妥当性が確認されていたが、ベッド上の患者移動の方向を問わず使用できるツールであることが確認された。 信頼性の検証に関しては、現在データを収集しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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