2013 Fiscal Year Annual Research Report
新人看護職員臨床研修制度における教育担当者が役割を担う中で必要とする支援の検討
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24890277
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
岡田 純子 摂南大学, 看護学部, 助教 (70636109)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 新人看護職員臨床研修制度 / 教育担当者 / 役割 / 支援 |
Research Abstract |
本研究目的は,1)教育担当者が実践している役割および,役割を担う中で経験する困難と対応について明らかにし,2)1)をもとに,教育担当者への具体的な支援について検討することである.病床数400床以上を有する一般病院に勤務する教育担当者13名を対象に,教育的な活動場面を参加観察することで,実践している役割について明らかにした。また,半構成的面接により役割を担う中で経験する困難と対応について明らかにした.教育担当者は,実地指導者や新人看護職員に対し,研修の進捗状況の把握や学習環境づくり等の間接的支援とともに,実践的な知識や技術の教示等の直接的支援を行っていた.また実地指導者以外の部署のスタッフに対し,新人の状況を確認したり,関わり方について指導したりしながら,新人教育への協力を求めていた.さらに部署の看護管理者への報告を適宜行っていた.教育担当者が役割を担う中で経験する困難については,対応が難しい新人看護職員への指導や,実地指導者への適切な支援,他のスタッフへの働きかけ方などがあげられた.理由として,役割への説明不足による理解の不足,研修での学びを実践に生かす方法がわからない,業務と並行して役割を担うことによる余裕のなさなどがあげられた.役割への困難感は,任命から3カ月頃までの時期に高かった.このような困難な状況の中で教育担当者は,部署のリーダークラスのスタッフに相談したり,教育担当者会議等で情報共有したりしながら,手探りの状態で役割を遂行していることが明らかとなった.以上から教育担当者への支援として,役割への理解を促すための研修等の見直し,学びを実践に生かせるようなサポートシステムの構築,役割を遂行するための業務調整,情報共有できる場の設定等を行っていくことの必要性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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