2012 Fiscal Year Annual Research Report
看護師・助産師の情動知能の実態と感情コントロールに関する研究
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24890287
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Research Institution | St. Mary's College |
Principal Investigator |
大坪 奈保 聖マリア学院大学, 看護学部, 助手 (20634926)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 情動知能 / 看護職者 |
Research Abstract |
看護を通し患者の日常生活に密接に関わっている看護職者は、様々な感情の患者に対応するため自分の感情のコントロールを要する。また、看護職者は医師をはじめとする多くの職種と連携をとりながら働いているため、各職種間の業務調整やコンサルテーションにおけるコミュニケーション能力、種々の問題に直面した際の感情コントロールが必要である。山下ら(2005)安部(2003)の先行研究では、看護職者の感情コントロールが難しいとされる場面について明らかとなっている。しかし、どのような対処方法をとることで感情コントロールを円滑に行えるかの研究は少ない。そこで今回は、臨床で働く看護職者の情動知能と感情コントロールが難しいと感じている場面や具体的な対処方法との関連を調べ、情動知能の高い看護職者はどのような対処方法をとっているかを明らかにすることを目的として調査を行った。 対象:A病院(約1300床)の看護職者(看護師・准看護師・保健師・助産師、パートタイマー含む)966名 実施日:平成25年5月14日 調査方法:質問紙調査 ①②の2種類の質問紙を同時に配布し、1週間留め置き、回収した。①日本版情動知能尺度(EQS)②感情コントロールが必要な場面と具体的な対処方法についての質問紙 回収数、回収率:回収数 740 回収率 76.6%
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画時は、A病院の看護職者約900名の情動知能の実態を質問紙調査した後に、感情コントロールの難しい場面とその対処法について同集団からランダムに抽出した約10名の看護職者に面接調査を行う予定であった。しかし、情動知能の実態は質問紙調査であり無記名であるため対処法の関係性が見出しにくいと考え、A病院の看護職者約900名を対象に、日本版情動知能尺度(EQS)と同時に対処法についても問う質問紙調査へと変更し、調査することとした。また、対象病院の病棟編成の変更、人事異動の少ない時期を考慮し、平成25年5月に調査を延期するに至った。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、調査用紙の回収を終えたところである。今後、集計・分析作業を行い、看護職者の情動知能の実態、また情動知能と感情コントロールが難しい場面とその対処法との関連をみていく。
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