2013 Fiscal Year Annual Research Report
看護師・助産師の情動知能の実態と感情コントロールに関する研究
Project/Area Number |
24890287
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Research Institution | St. Mary's College |
Principal Investigator |
大坪 奈保 聖マリア学院大学, 看護学部, 助手 (20634926)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 看護職者 / 情動知能 |
Research Abstract |
臨床で働く看護職者の情動知能と、感情コントロールが難しいと感じている場面との関連を明らかにした。平成25年、大規模病院の看護職者約1000名を対象に日本版情動知能(以下EQS)及び感情コントロールの難しい臨床場面の調査を行った。対象者は男性6.1%、女性93.9%、平均年齢は32.8歳であった。EQS得点の年代による比較では、40・50代の看護職者の得点が自己対応領域の「感情察知」「熱意」「自己決定」「目標追及」、状況対応領域の「決断」「集団指導」「危機管理」「機転性」において、20・30代よりも有意に高かった。また既婚看護職者の得点が、自己対応領域の「熱意」「目標追及」「自己効力」、対人対応領域の「付き合い」「協力」、状況対応領域の「決断」「楽天主義」「集団指導」「機転性」「気配り」「危機管理」「適応性」において有意に高かった。子供をもつ看護職者の得点が、自己対応領域の「熱意」「目標追及」、対人対応領域の「協力」、状況対応領域の「決断」「楽天主義」「集団指導」「危機管理」「機転性」において有意に高かった。 感情コントロールの難しい臨床場面は、159名の看護職者が「スタッフ数や教育体制にともなう、過剰な業務を処理しなければならないとき」を挙げた。この場面を選択した看護職者の得点は、そうでない看護職者に比べ、自己対応領域の「熱意」「自制心」、対人対応領域の「悩みの共感」「配慮」「自発的援助」「人付き合い」「人材活用力」「協力」、状況対応領域の「楽天主義」「危機管理」「適応性」において、有意に得点が低かった。119名が選択した「情緒不安定な患者さんと対応しているとき」、115名が選択した「医療に対して過剰な依存や期待、満たされない思いのある患者さんや家族に対応するとき」、103名が選択した「自分の業務のペースが乱されるとき」では、選択の有無で得点に有意な差はなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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