2013 Fiscal Year Annual Research Report
加齢・老化関連疾患の発症に関わる恒常性維持変容としての糖鎖機能の解明
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24890298
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
佐々木 紀彦 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), その他部局等, 研究員 (80639063)
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Project Period (FY) |
2012-08-31 – 2014-03-31
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Keywords | 血管内皮細胞 / 自然細胞老化 / ストレス性老化 / 加齢 |
Research Abstract |
初代培養血管内皮細胞による細胞老化の検討 ヒトiPS細胞から分化させた血管内皮細胞の性状を比較検討する上で、血管内皮細胞による実験系を確立する必要がある。そこで、実際にヒト初代培養血管内皮細胞を用いて、自然細胞老化やストレス性老化の評価系を確立すべく、検討を行った。ヒト初代培養血管内皮細胞において、約1週間おきに継代を繰り返し、継代ごとに細胞を回収し、定量的PCR法による遺伝子レベルでの老化マーカー(p16など)の確認、ウェスタンブロット法によるタンパクレベルでの老化マーカー(p16など)の確認、さらに老化関連βガラクトシダーゼ活性について発色基質を用いて細胞老化を検討した。その結果、継代数の増加に従い、細胞の増殖性の低下と各老化マーカーの発現に相関がみられ、自然細胞老化をモニターすることができた。また、ストレス性老化については、低濃度の過酸化水素に数時間さらすことで、ストレス刺激後2~3日目には増殖性の低下と各種老化マーカーの増加が確認され、ストレス性老化の誘導が確認された。 さらに、由来の個体年齢を反映した結果が得られるか検討するため、由来年齢の異なるヒト初代培養血管内皮細胞について、上述と同様に細胞老化について比較を行った。その結果、同じ継代数で比較した場合に、由来の年齢に依存して加齢者由来の細胞は増殖性が低いことや、p16の発現や老化関連βガラクトシダーゼ活性が高いことがわかった。少なくとも、今回の実験系において、血管内皮細胞の個体年齢を反映した加齢および老化現象をモニターできることがわかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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